医療不信

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医療不信（いりょうふしん）とは、医師など医療のあり方についての不信感のこと。日本では近年、相次いで発覚する重大な医療事故の他、医療関連事象が針小棒大に報じられてきたこと、患者の人権が軽視されてきた医療^[要出典]に疑問が投げかけられるようになっている。

これは、従来のパターナリズム（父権的）による医師-患者関係（『先生にお任せします』という、医師が主体の医療モデル）から脱却し、患者の知る権利、自己決定権に重きを置いた医療モデルへ変化する必要性を示すものである。

しかし、医療不信はこういった変革への圧力となるのみではなく、逆に良質な医療を阻む要因ともなる。その例として、疑似科学、民間信仰等に基づいた偽医療の横行を招いている現状や、目の前にいる医師を信用できずに次々と違う医療機関にかかるドクターショッピングといった行動が挙げられる。他方、報道機関の知識の乏しさや医療事故の被害者・遺族へ過度に感情移入した報道も医療不信を煽り立てているとの批判があり、医療崩壊を招くことを懸念する意見がある。

信用されうる医療を実現するためのアプローチとしては、インフォームド・コンセント、セカンド・オピニオン、カルテ開示、医療機関、医者の評価などといったものが提唱され、普及しつつある。