千之ナイフ
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千之 ナイフ(せんの ナイフ(アルファベット表記:Senno Knife又はSenno Naifu)、1960年9月5日 - )は、男性漫画家。
デビュー時(初期)のペンネームは山本 和都(やまもと かずと)。
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[編集] 経歴・人物
松本零士と牧美也子の元アシスタントであり、商業デビュー以前から同人誌での活動もしていた(現在も活動中)。
1981年に『レモンピープル』(あまとりあ社)創刊号にて『雪姫』で商業誌デビュー。かつては秋田書店の雑誌で執筆をしていたが、現在はぶんか社の雑誌を中心に執筆している。デビュー当時から初期にかけては成人向け雑誌で活動していたが、一般誌・少女誌に連載された作品も多い。男性作家だが、主にホラー・ファンタジー作品で少女・女性向け雑誌で執筆する事が多い。
妻は漫画家・イラストレーターの猫井るとと。猫井がヴォーカルを務めるインディーズバンド「PSY-DOLL」のジャケットはほとんど千之が描いている。
[編集] 作風
緻密かつ耽美的な絵柄で、独特の謎めいたストーリー展開がデビュー当時からの彼の作品・作風における主な特徴で、性・死・悪魔・人形などをテーマとして描いた作品が多い。もっとも初期作品(近年のものでも一部作品に該当)にはストーリー・絵柄などにギャグ・パロディ要素の含まれるものも多いため、作風の幅はかなり広く、豊富である。
また、初期作品では「千スクリット文字」と呼ぶ謎の文字で綴った語句を漫画原稿の余白に書き込み、作品をミステリアスに演出していた。これは一部の熱心なファンに解読された後は、ファンとのコミュニケーションに使用されていた。
[編集] 作品リスト
[編集] 成人向け作品
- 夜姫
- 鏡の国のちづる
- プレゼント
- 赤いナイフの夜
- シンデレラDOLL
- 魔女っこメルヘン
- ワルキューレ
- レディ エキセントリック
- 逢魔がホラーショー
- シークレットレディ
- ビザリアン
- SEPIA
- EDEN
- 真夜中のレディ
- 美少女世界
- 夢想少女館
- 迷宮秘宝館(『美少女世界』再編集版)
[編集] 一般向け作品
- 百面相サーカス
- くらくなって魔女
- 夜はファンタジア
- 闇のシルエット
- 魔空間ゼロ
- 少女パンドラ
- 死太郎くん
- うわさの死太郎くん
- SISTER
- エデンの最期に
- カマキリ女
- 迷宮サーカス
- 死の女神
- 人間モドキ
- SADE(サド)
- TEMPEST(テンペスト)
- SEPIA
- EDEN
- DECAMERON(デカメロン)
- ちづる綺譚
[編集] イラスト
- 禁断の純愛戦争シミュレーション ヴェルメラント戦記(引野利秋・著)