千代田計器工作所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
千代田計器工作所(ちよだけいきこうさくじょ)は、かつて(戦前~戦後?)芝公園にあり、もともと屋号のとおり計量器具を製造していたが、その技術を活かし鉄道模型も手がけた。当時としては少数派のスケールモデルを生産していた。主として電気機関車の35mmゲージの模型を製造、販売していた。
当時、関電気、朝日屋等のメーカーが当時主流であった玩具的なティンプレートを生産していたのに対して、比較的早い時期からスケールモデルを手がけており、カワイモデルと双璧をなしていた。有楽町のグランツカンパニーで取り扱っていたが、当時の所得水準を考えると極めて高価で、購入出来たのは極一部の限られた愛好家であったであろうと考えられる。
その妥協を排したつくりは今尚、見る者を魅了する。後の精密模型メーカーにも影響を与えたと思われる。生産台数が元々少なかった事と、戦災、戦後の混乱の為現存する数は少なく、知名度は低いが、日本の鉄道模型業界の一時期を飾ったメーカーであった。
カテゴリ: 日本の鉄道模型メーカー | かつて存在した日本の企業 | 企業関連のスタブ | 鉄道関連のスタブ項目 | サブスタブ