南巡講話
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南巡講話(なんじゅんこうわ)とは、鄧小平(Deng xiaoping)が1992年1月から2月にかけて武漢、深セン、珠海、上海などを視察し、重要な声明を発表した事。
[編集] 概要
国内外の情勢を分析し、第11期第3回中央委員会総会以来の中国共産党(以下、党と呼ぶ)の主な実践と経験は全て終結し、日ごろの混乱と思想統制の多くの重要な認識問題に対して、明確に答えた。計画と市場は全て経済的手段であり、社会主義と資本主義の質において違いはないと指摘した。
その内容は、「社会主義の本質は生産力の自由、生産力の発展、搾取の削減、対立勢力の分裂をなくし、最終的には共に裕福になることである。基準の判断の是非を問う。主に考えてほしいのは社会主義の発展が社会の生産力に有益かどうか、社会主義の高まりは国家の総合的な国力に有益かどうか、人民の生活レベルを上げることは有益かどうか。チャンスを掴み続け、思い切った改革をし、発展に弾みをつけ、党の基本的な方針を長く維持し揺るぎないものとする。」といったもの。
[編集] 背景
鄧小平自身が提唱した改革開放政策が
によって頓挫の危機に陥いり、中国が国際社会から孤立したこと。
[編集] 影響
投資熱が引き起こり改革開放政策を持続、ひいてはその後の経済成長につながった。