単子葉植物
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単子葉植物綱 Monocotyledoneae(新エングラー) Liliopsida(クロンキスト) Monocots(APG体系) |
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単子葉植物(たんしようしょくぶつ)とは被子植物のうち、一枚の子葉を持つことで特徴づけられている植物の一群のことである。
- 市販の図鑑等でよく使われる新エングラー体系では、単子葉植物綱Monocotyledoneaeである。
- 1980年代以降、学術分野で主流のクロンキスト体系では、単子葉植物綱 Liliopsidaである。この学術分類名Liliopsidaの直訳名のユリ綱を使う植物学者もいる。
- 1990年代以降、ゲノム解析の発展と共に登場したAPG植物分類体系では、単子葉植物 Monocotsである。この体系の考えによれば、被子植物の進化の初期に、原始的双子葉植物群が分岐し、次いで単子葉植物が分岐した。残りが単系統群の真性双子葉植物(Eudicots)を形成している。
目次 |
[編集] 特徴等
双子葉植物に比べ、単子葉植物は、全体に共通する特徴が多い。 単子葉植物は、その大部分が草であり、樹木になるものが少ない。ヤシ、センネンボク(ドラセナ)などの樹木では、材の構造が双子葉植物などのそれと、かなり異なっている(維管束が散在する「不斉中心柱」)。また、根についても主根がはっきりしない、ひげ根ばかりのものが多い。
葉の形は基本的に細長く、葉脈が平行脈であることも共通する特徴の一つである(サトイモ科やオモダカ科などの例外がある)。
花は、外花被3,内花被3が基本で、花びら6枚に見えるもの、あるいは萼3枚花びら3枚に見えるものが多い。あるいは、それらの倍数のものも多い。
最も多くの種が発見されているラン科の植物は昆虫による受粉を行い、花や種子の構造が特殊化しており、虫媒花として特に進化したものと考えられている。
一方、イネ科は単子葉植物の中で 2 番目に多くの種が発見されている植物であり、多くの有用植物を含む、重要な科である。カヤツリグサ科と共に、風媒による受粉を行う方向へ二次的に進化したもので、花弁は退化し、いくつもの花が包につつまれて1つの花のような形に進化したもの(小穂)を付ける。
[編集] 分類目
[編集] 新エングラー体系
- イバラモ目 Helobiae
- ホンゴウソウ目 Triuridales
- ユリ目 Liliiflorae
- イグサ目 Juncales
- パイナップル目 Bromeliales
- ツユクサ目 Commelinales
- イネ目 Graminales
- ヤシ目 Principes
- パナマソウ目 Synanthae
- サトイモ目 Spathiflorae
- タコノキ目 Pandanales
- カヤツリグサ目 Cyperales
- ショウガ目 Scitamineae
- ラン目 Microspermae
[編集] クロンキスト体系
[編集] オモダカ亜綱 Alismatidae
- オモダカ目 Alismatales
- トチカガミ目 Hydrocharitales
- イバラモ目 Najadales
- ホンゴンソウ目 Triuridales
[編集] ヤシ亜綱 Arecidae
[編集] ツユクサ亜綱 Commelinidae
- ツユクサ目 Commelinales
- ホシクサ目 Eriocaulales
- サンアソウ目 Restionales
- イグサ目 Juncales
- カヤツリグサ目 Cyperales
- ヒダテラ目 Hydatellales
- ガマ目 Typhales
[編集] ショウガ亜綱 Zingiberidae
[編集] ユリ亜綱 Liliidae
[編集] APG植物分類体系
MONOCOTS
- サクライソウ科 Petrosaviaceae
- ショウブ目 Acorales
- オモダカ目 Alismatales
- クサスギカズラ目 Asparagales
- ヤマノイモ目 Dioscoreales
- ユリ目 Liliales
- タコノキ目 Pandanales
[編集] COMMELINIDS(ツユクサ類)
[編集] 関連項目
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