原裕
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原裕(はら ゆたか、1930年-)は、日本の俳人。鹿火屋主宰。俳人協会常務理事。日本文学風土学会理事。日本文芸家協会会員。埼玉大学文理学部卒業。本名は原昇(堀込昇)。
俳人の原石鼎の主宰する鹿火屋に17歳で参加し、その教えを受ける。石鼎の死去後は夫人のコウ子の勧めにより原家の養子となった。1974年8月の「鹿火屋創刊六百号記念大会」において鹿火屋主宰を継承した。作風は、写生を生かしながらさらに想像力を働かせ、人間が生きる根底にある懐かしさを捉えることにある、とされる。
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[編集] 略歴
- 1930年 茨城県下館市に生まれる。本名、堀込昇。
- 1949年 鹿火屋東京句会に参加、同編集部員となる
- 1951年 原石鼎の通夜の席上、石鼎の妻コウ子の懇請、同人幹部の推挙を受け、養子縁組を承諾。鹿火屋賞受賞。
- 1952年 原家へ入籍、俳号を「裕」とする。
- 1955年 埼玉大学文理学部入学。二度目の鹿火屋賞受賞。
- 1956年 落合水尾、小室善弘等と「埼大俳句」創刊
- 1960年 埼玉大学文理学部卒業。山海堂へ入社。現代俳句協会入会。
- 1967年 現代俳句協会を退会し、俳人協会に入会。
- 1970年 俳人協会常任理事に就任
- 1973年 山海堂を退社。読売新聞社の「教養と趣味の講座」講師となる。
- 1974年 鹿火屋主宰を継承
- 1978年 俳人協会理事に就任
- 1985年 日本文学風土学会常任委員に就任。産経新聞俳壇選者、俳句研究賞選考委員に就任。
- 1987年 日本文学風土学会理事に就任。日本文芸家協会会員となる。
- 1989年 俳人協会常務理事に就任。NHK教育テレビ趣味百科「俳句」講師。
- 1992年 信濃毎日新聞へ「石鼎と蕪村」を連載。
[編集] 句集・著作
[編集] 句集
[編集] 著作
- 「原石鼎ノオト」、鹿火屋会
- 「実作の周辺・I」、鹿火屋会
- 「実作の周辺・II」、鹿火屋会
- 「俳句教室」、東京美術
- 「季の思想」、永田書房
- 「教科書に出てくる俳句の解釈」、東京美術
- 「季のこころ」、四季出版
- 「四季の小文」、ふらんす堂
- 「原石鼎」、本阿弥書店