古朝鮮
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古朝鮮(こちょうせん)とは、漢王朝武帝による漢四郡設置(紀元前108年)以前の古代朝鮮国家の総称で、後代の李氏朝鮮と対応して使用される。具体的には、檀君朝鮮(王倹朝鮮)・箕子朝鮮・衛氏朝鮮(衛満朝鮮)の3国家を指すが、前二者は伝説的存在で、実証的な歴史学においては、衛氏朝鮮のみを指すことが多い。また、李氏朝鮮がまだ存在しない13世紀に著された『三国遺事』の「古朝鮮」は、衛氏朝鮮・箕子朝鮮に対応する形で檀君朝鮮を指しており、現在の韓国でも単純に古朝鮮と呼ぶ場合は、この檀君朝鮮を指していることが多い。ただし、朝鮮で自国名を「朝鮮」と称するのは,高麗以降のことである。