叶井俊太郎
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叶井 俊太郎(かない しゅんたろう、1967年 - )は、日本の映画配給会社トルネード・フィルムの代表取締役社長。東京都出身。
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[編集] 経歴
東京都立園芸高等学校卒業。ハワイインターナショナルカレッジ卒業。
ハワイから帰国後の1990年、知人の紹介でラジオ局にADとして入社。タイアップ試写会を担当したのがきっかけで映画配給会社の存在を知り映画業界への転職を志すが、求人募集は皆無。業界未経験というハンディキャップもあったが、半ば強引に洋画配給会社アルバトロスのグループ会社ニューセレクトに入社(1991年)し、1994年にアルバトロス株式会社に異動、バイヤー兼宣伝担当となる。(詳細は下記外部リンク鮮眼流仕事道の紹介ページを参照)
同社在職中は、大手配給会社が見向きもしないエログロ変態映画から恋愛映画まで(所謂B級C級映画)幅広いジャンルの映画を買い付け、宣伝した。本人曰く勘違いして買い付けた『アメリ』(2001年公開)が興行収入16億円の大ヒット。一躍映画業界注目の人物となる。
その後、アルバトロスを退社して2004年にファントム・フィルムを設立し代表取締役社長に就任するものの、翌年の2005年には同社を退社、トルネード・フィルムを設立し代表取締役社長に就任。『ヅラ刑事』や『日本以外全部沈没』(2006年)では、企画を担当している。
最初から映画を上映する目的ではないが買い付けに廻るディーラーは、例え「ミニシアター」上映でアリバイを作ったとしても、放送コンテンツとしての観点からの転売や二次利用目的であり完全に「ブローカー(鞘取り屋)」である。叶井俊太郎はこの「ブローカー文化」の華である。
[編集] 担当した主な作品
- 『八仙飯店之人肉饅頭』
- 『ネクロマンティック』1995年
- 『キラーコンドーム』 1998年
- 『アメリ』 2001年
- 『いかレスラー』 2004年
- 『スーパーサイズ・ミー』 2004年
- 『ヅラ刑事』2006年
- 『日本以外全部沈没』2006年