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吉蔵(きちぞう、549年-623年)は、中国六朝時代末から唐初期にかけての僧。俗姓は安氏。南京の出身。嘉祥大師とも言う。
法朗のもとで出家し、会稽の嘉祥寺・楊州の慧日道場・長安の日厳寺で布教や講説を行い、煬帝を初め多くの信者を得た。この間に三論教学を大成している。また、様々な大乗経典の研究を行い、その中でも特に法華経を重視した中国天台宗の祖とされる天台山の智顗(ちぎ)とも交流があった。日本に三論宗を伝えた、慧灌など数多くの弟子がいた。