君が光をくれた

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

君が光をくれたは、2006年 12月4日にTBSが放送した単発ドラマ。

アメリカで実際に行われている捨て犬と非行少年の交流による更生プログラムにヒントを得て、心に傷を負った少女とトラウマを抱えた犬との心温まる交流を描いた。

[編集] あらすじ

妊娠中の事故で子供を生めない体になった女性・光代は、夫と共に児童自立支援施設を開き、非行少年や心に傷を負った少年少女を預かっている。

ある日、両親の離婚が原因でリストカットを繰り返す少女、深雪が施設にやってきた。他人を信じられなくなった少女は誰にも心の傷を打ち明けられない。

同じころ、一匹の柴犬が保健所で処分されようとしていた。施設の管理人である光代は、その柴犬をかもめ学園で飼うことを決め、その親役に深雪を任命する。他人を信じられなくなった少女が、同じく人間を信じられない柴犬ラブを飼うことによって少しずつ変わっていく微妙な心中を描いた作品。

[編集] 舞台となった土地

設定上では「海沿いの小さな町」という設定になっている。撮影には千葉県の南房総に位置する「鴨川市(旧天津小湊町)が選ばれ、大部分の撮影はこの地で行われた。かもめ学園の建物自体は国道128号線沿い、天津小湊市街から鴨川方面に向かうバイパスの高架から見える場所で、意外に交通量の激しい場所で撮影されていた。タイトル画面に、かもめ学園を少し目線の高い位置から撮影されたものが使われたが、これはバイパス高架から撮影されたものだと考えられる。

ラブと戯れる深雪を撮影した場所には、かもめ学園から5kmほど離れた前原海岸も含まれる事がわかるのは背景に鴨川グランドホテルなど旧天津小湊町には存在しない建物が映っているからである。

また、ドラマの最後、他人の手に渡ったラブと、高校に通い始めた深雪が偶然にも会うシーンは千葉県千葉市土気地域で撮影されている。