国務院台湾事務弁公室
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国務院台湾事務弁公室(こくむいんたいわんじむべんこうしつ、簡体字: 国务院台湾事务办公室, ピン音: Guówùyuàn Táiwān Shìwù Bàngōngshì 略称は国台办)は、台湾との関係事務や関連する研究を扱う中華人民共和国国務院直属の事務機構である。中共(中国共産党)中央台湾工作弁公室(略称は中台办)とは実質的に一体であるが、用途に合わせて二つの看板を使い分けている。国台办は国内向けの政策などにおいて、中台办は台湾の政党や政治家を対象とする際に用いられる。
また、海峡両岸関係協会が別途設置され、台湾側の海峡交流基金会を通じて台湾政府(行政院大陸委員会)との交渉を行う。ただし、1999年の李登輝総統による「二国論」提唱以後、このルートは閉ざされている。その代わり、各分野毎に類似した団体も設けているが、台湾側は業界団体に交渉を委託し、別途半官半民の接触ルートが設けられている。