国営沖縄記念公園
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国営沖縄記念公園(こくえいおきなわきねんこうえん)は、沖縄本島にある国営公園。大きく次の二つの地区に分けられる。管理運営は海洋博覧会記念公園管理財団が行っている。
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[編集] 施設概要
[編集] 海洋博覧会地区
- 1975年に沖縄県の日本復帰を記念して行われた沖縄国際海洋博覧会の跡地にできた公園。
- 園内には「沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館」、「エメラルドビーチ」、「熱帯ドリームセンター」などがある。通称「海洋博覧会記念公園」または「海洋博公園」。
- 毎年7月に行われる海洋博公園サマーフェスティバルの花火大会は沖縄県内一の規模で行われている。
[編集] 首里城地区
- 1992年に、沖縄戦で破壊された首里城を復元してできた公園。
- 園内には正殿が復元され、南殿・北殿などの建物、歓会門・奉神門などの城門も復興されており、復興は現在もなお進められている。通称「首里城公園」。
[編集] これまでの経緯
国営沖縄記念公園は旧称を「国営沖縄海洋博覧会記念公園」という。
かつて国宝であった首里城は、先の大戦で灰燼に帰し、その復興は県民の悲願だったが、県単独での復興は予算的に不可能であった。
そこで、旧国宝の首里城を含むこの地域を、国営公園として国が整備・復興する案が浮上した。
しかしこれまで一県に二つの国営公園は例が無く、すでに海洋博公園が存在する沖縄県では新たな国営公園設置は不可能かと思われた。
この難題を解決する手段として考えられたのが「海洋博公園と首里城公園を一つの国営公園とみなす事」である。
こうして「国営沖縄海洋博覧会記念公園」は、海洋博覧会地区と首里城地区に分かれた「国営沖縄記念公園」となったのである。