国鉄キ100形貨車
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国鉄キ100形貨車は、日本国有鉄道(国鉄、当時は鉄道省)が、1936年(昭和11年)から製造・使用した単線用のラッセル式除雪貨車である。

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[編集] 概要
機関車に押されて走行しながらくさび形になった前頭部で線路上の雪をすくい上げ、左右に付いた翼のようなものではね飛ばして除雪する。 形状としては、前述のように前頭部がくさび形をしており、船舶のように見え、また、機関車の前位に連結されることが前提のため、運転席のような前面窓やヘッドライトを備えており、機関車のような形状をしている。 また屋根には機関車から送られてくる圧縮空気をためるエアタンクを備える。(圧縮空気は除雪するための翼を開閉させる際などに使う)
[編集] 主要諸元
- 自重:31.1t
- 最大長:11.39m
- 最大高:3.99m
- 軸数:2軸ボギー台車×2
[編集] 経過
動力車であった蒸気機関車の淘汰やラッセル式除雪装置の付いたディーゼル機関車DD15・DE15の増備により姿を消していった。
廃車後、津軽鉄道(1輌)、弘南鉄道(2輌)、小坂鉄道(1輌)、新潟交通(1輌)にそれぞれ譲渡されている。小坂鉄道に譲渡されたキ115はエメラルドグリーンの塗色で文字通りの異色の存在である。
新潟交通へ譲渡されたキ116については新潟交通キ100形貨車を参照。
[編集] 関連商品
本形式の鉄道模型は現在、河合商会から、Nゲージで表記等が異なる2輛セットが2種類発売されている(1980年代頃までは同一金型でTOMIXから発売されていた)。
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