国際連合安全保障理事会決議1695
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国際連合安全保障理事会決議1695(こくさいれんごうあんぜんほしょうりじかいけつぎ1695、United Nations Security Council Resolution 1695)は、2006年の北朝鮮のミサイル発射実験に対する国際連合安全保障理事会決議。いわゆる、北朝鮮のミサイル発射に対する国連非難決議と呼ばれるものである。
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[編集] 概要
この決議は日本が主導となってすすめられ、成立した初の決議であるといわれる。当初は国連憲章第7章を盛り込むことを提案し、最後まで主張を続けたが、中国とロシアが拒否権を行使することを言明、アメリカも中国に歩み寄りを見せたため、結局盛り込まれなかった。
本決議の概要は以下のとおり。
- 北朝鮮による2006年7月5日の弾道ミサイル発射に対する非難。
- 北朝鮮が、弾道ミサイル計画に関わる活動停止要求。
- 全加盟国が、国内法に従い、国際法の枠組みの範囲内で、ミサイルやそれに関連するあらゆるものが北朝鮮国内に持ち込まれることや、北朝鮮国外に持ち出されることを防止すること。
- 6ヶ国協議への早期の無条件復帰と、IAEAへの早期復帰。
[編集] 成立まで
西暦・年号は省略。時間は全てJST。
- 7月5日 - 北朝鮮がミサイル発射実験を行う。
- 7月16日 - 北朝鮮のミサイル発射に対する決議案を全会一致で採択。北朝鮮側は採択45分後にこの決議案を拒否することを表明。
[編集] 関連項目
- 北朝鮮によるミサイル発射実験 (2006年)
- 国際連合安全保障理事会決議
- 国際連合安全保障理事会決議825
- 国際連合安全保障理事会決議1540
- 国際連合安全保障理事会決議1718
[編集] 外部リンク
- 外務省
- 国際連合(英語)
- 2006年の決議一覧 - S/RES/1695 (2006)