声問川
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声問川(こえといがわ)は、北海道北部、稚内市内を流れ、宗谷湾に注ぐ川。長さ41.9km、流域面積294.8km2。二級水系だが、中・下流部は河川法施行令第41条に定められた「指定河川」となっており、国土交通省(北海道開発局)の管轄下で維持・改修が行われる。
稚内市の南東部、エタンパック山(山頂は猿払村)付近に源を発する。はじめ西流し、沼川地区付近で炭焼の沢川、宇流谷川などを集めてからは北西に流れる。その後北寄りに進路を変え、大沼の東畔を通過し、声問地区の市街から宗谷湾に注ぐ。
低湿な平野を通る中・下流部はかつて大きく蛇行しており、大雨のみならず雪解け水でも氾濫を繰り返すような川だった。特に下流部は潟湖である大沼に一旦注ぐ形となっていたため、潮位の影響も受けやすかった。このため1953年、沼川地区より下流の20.1kmを「特殊河川」(現在は「指定河川」)に指定し、北海道開発局の主導による河川改修を行うこととなった。1958年からは4年をかけて声問川と大沼とを切り離す直線化工事を行った。他の部分の直線化、築堤や河道掘削も行われ、いまでは氾濫することは稀となった。
大沼横の直線化部分にはボートコースが設けられ、日本ボート協会C級認定を受けている。また、「幻の魚」イトウが釣れる川としても知られる。
名称はアイヌ語の「コイ・トェ・イ」(波が切る所)に由来するが、これは波で砂浜が崩される声問地区を呼んだ名で、和人によって川の名に転用された。アイヌの人々は大沼から上流を「シ・ペッ」(本流の川)、下流部は「トー・パロ」(沼の口)と呼んでいたという。
[編集] 主な支流
- 五ノ沢
- 炭焼の沢川
- 宇流谷川
- チフクシュナイ川
- タツニウシュナイ川(下流1.6kmが指定河川)
- パンケシュプナイ川(下流1.0kmが指定河川)
- ウツナイ川
- 大沼
- サラキトマナイ川、沼の沢川