二級水系
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二級水系とは、日本の河川法によって定められた水系の区分で、公共の利害に重要な役割があるとして都道府県知事が指定した水系である。
[編集] 概要
二級水系に属する河川は支流等も含め原則としてすべて二級河川となる。日本には2003年4月30日現在二級水系の数が2,723あり、その河川数は7,084となる。管理は都道府県知事が行うが、末端の特に重要でない区間は準用河川・普通河川とし市町村長の管理下に置かれる場合もある。
尚、二級水系であっても隣接する一級水系と不可分な河川整備が必要と特に認められた場合は、国土交通省による直轄管理も行われる場合もある。一例として島根県の神戸川水系が、1976年(昭和51年)より『斐伊川・神戸川水系河川整備計画』に基づき国土交通省による河川整備が進められていた。但し2006年8月1日付けで神戸川水系は斐伊川水系に編入されて二級水系としては消滅し、現在国土交通省が管理を行う二級水系は無い。
二級水系より重要な水系は一級水系とされ、原則として国の管理下におかれる。全国に109水系存在する(詳細は一級水系の項を参照)。
- 二級河川の一覧は日本の二級河川の一覧を参照。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 国土開発調査会編、日本河川協会監修『河川便覧』(平成16年度版)、2004年。