変性意識状態
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変性意識状態(へんせいいしきじょうたい、オルタード・ステイツ)とは、人間の意識状態の一種。 日常的な意識状態とも睡眠状態とも別の意識状態であり、宇宙との一体感、全知全能感、強い至福感などを伴う。この体験は時に人の世界観を一変させるほどの強烈なものである。
その体験は肉体が極限まで追い込まれた状態、深い瞑想、薬物の使用などによってもたらされる。
古来より、悟りや神の啓示などを体験した宗教家は変性意識の体験者であると言える。この意識は白昼夢や幻覚の一種であるとの批判もあるが、神秘主義者は日常的な意識の方こそ幻覚なのであり、変性意識状態こそ真実の体験なのであると主張する。
心理学の中では精神病の一種とする見方がある一方、トランスパーソナル心理学ではこれを人間に肯定的な効果をもたらすものとして研究する。