大阪国際空港広域レールアクセス構想
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大阪国際空港広域レールアクセス構想(おおさかこくさいくうこうこういきれーるあくせすこうそう)は、大阪国際空港~伊丹市の市街地を結び、JR伊丹駅や阪急伊丹駅にLRTの駅を設置する構想である。2007年から兵庫県は同空港とJR伊丹駅を結ぶ次世代型路面電車 (LRT) を新設する検討を始め、採算性の調査費750万円を新年度予算案に盛り込んだ。
[編集] 現在の状況と計画
伊丹市は大阪空港行きの市バスの増発で需要を満たしていると考えており、市バス事業の収益確保もあって分岐線の建設に対してはトーンダウンしているのが実情である。また阪急も大阪モノレールとの連携を強化し、2001年には京都本線との接続駅である南茨木駅、2003年には宝塚本線との接続駅である蛍池駅にそれぞれ優等列車を停車させるようになった。なお、大阪モノレールの出資元の大阪府から大阪モノレール線を大阪空港駅から伊丹市内へ延伸しようという提案も示されているが、こちらも実現の可能性は極めて薄いと見られている。
しかしながら2007年から、兵庫県は同空港とJR伊丹駅を結ぶ次世代型路面電車 (LRT) を新設する検討を始め、採算性の調査費750万円を新年度予算案に盛り込んだ。阪急伊丹駅への延伸も検討している。有力なルートは空港ターミナルから猪名川左岸を経てJR宝塚線伊丹駅に至る約4キロ。10~15分で結び、途中に3、4駅を設ける。公的資金を中心に建設し、運営は民間に委ねる方向。建設費は300億円程度とみている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 大阪国際空港(伊丹空港)(大阪国際空港ビルディング株式会社)
- 兵庫県伊丹市ホームページ