大阪府立白菊高等学校
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大阪府立白菊高等学校(おおさかふりつしらぎくこうとうがっこう)は、かつて大阪府堺市にあった高等学校である。卒業と同時に准看護師の受験資格を取得できる大阪府内で唯一の衛生看護科を設置した学校であったが2004年に廃校となった。
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[編集] 沿革
[編集] 学科
- 衛生看護科(1学年160人・最後の入学生のみ120人)
[編集] 廃校の要因
- 1999年に、保健婦助産婦看護婦学校養成所指定規則の一部が改正され、2002年度入学生から、准看護師養成課程の教育時間が1500時間から1890時間に増やされ、3年制の高校での授業時間確保は困難になったこと。
- 後年には、白菊高校の生徒は、卒業後、准看護師の資格を取得しても、准看護師として就職せずに、看護師の受験資格取得のために、専門学校や短期大学、四年制大学へ進学する場合がほとんどになり、高校で准看護師養成課程を設置する必要が薄らいだこと。
- 上記二つの流れに呼応して、3年制の衛生看護科に、2年制の専攻科を併設し、5年間で看護師の受験資格取得の教育をおこなう改編(5年制一貫看護科)も想定されるが、看護師の受験資格取得のための専門学校や短期大学、四年制大学が充実している大阪府下で、高校での5年制一貫看護科が支持されるか不透明であること。
- 准看護師養成課程(衛生看護科)を中止し、代わりに、白菊高校単独で、看護系進学を主目的とする普通科ないし総合学科(准看護師の受験資格は付与しないが、普通科としての授業のほかに、看護実習などの医療・看護系科目を選択科目として設置し、看護系進学の動機付け、体験学習の機会を設ける)へ改編することは、白菊高校が小規模校であり非効率であること。
が挙げられる。
なお、廃校後の白菊高校の教育活動の受け入れ先として、大阪府教育委員会は、同時期に普通科から総合学科に改編した大阪府立堺東高等学校を位置づけ、堺東高校総合学科に医療・看護系列を設定、設備面でも看護実習棟の設置をおこなっているが、白菊高校の場合と違い、「医療・看護系進学を目指す科目設置」扱いなので、医療・看護系列の科目を選択しても准看護師などの看護系職種の受験資格は得られない。
[編集] 関連項目
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