天赦園
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天赦園(てんしゃえん)は愛媛県宇和島市にある日本庭園。国の名勝に指定されている。元は二代藩主の伊達宗則が海を埋め立てて造成した浜御殿の一部であったが、幕末に宇和島藩七代藩主の伊達宗紀が慶応3年(1868年)に築庭。鬼ヶ城連峰を借景とした池泉回遊式の庭園で、大名庭園でもある。
天赦園の名は宗紀が詠んだ句、
- 馬上少年過
- 世平白髪多
- 残躯天所赦
- 不楽是如何
「馬上に少年過ぎ 世は平にして白髪多し 残躯は天の赦す所 楽しまずして是を如何せん」(元は先祖である伊達政宗が詠んだもの)に因み、余生を十分に過ごしたいという思いが込められており、宗紀は隠棲のためにこの天赦園を築き、庵を結んだ。園内には伊達家の家紋である竹を配しているのが特徴で、珍種も含め22種もの竹が植栽されている。また、藤原氏とも関わりが深いことから多くの藤が植えられ、藤の名所としても名高い。
[編集] 概要
- 総面積:1240㎡(そのうち3分の1を池が占める)
- 形式:池泉回遊式
- 指定:名勝
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