太平洋フェリー
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太平洋フェリー株式会社(たいへいようふぇりー)は、愛知県名古屋市中村区に本社を置く海運会社である。大手私鉄・名古屋鉄道の関連会社。 1982年に太平洋沿海フェリーの営業権を引継ぐ形で設立された。
現在、名古屋-仙台-苫小牧と名古屋-仙台、仙台-苫小牧に定期航路(フェリー)を開設している。 太平洋沿海フェリー時代は名古屋-那智勝浦-大分の定期航路も有していたが、太平洋フェリーへの営業譲渡前に廃止されている。
保有船舶は「いしかり」、「きたかみ」、「きそ」の3隻。1987年就航の「きそ」(初代)は2005年就航の「きそ」(二代目)に交代して引退し、地中海方面の海運会社に売却された。一時期、二隻の「きそ」が同時に運行した時期もあったが、営業上の配慮から後者が「ニューきそ」と呼ばれていた。
充実した個室や設備等により、船旅を扱う雑誌などでトップクラスの評価を得ている。また、ピアノの演奏やコンサート等のイベントなども運行毎に行われ、船長のトークショーなど珍しい企画も行っている。福島県沖での僚船との対航は、極めて接近して行き違うのも乗客へのサービスのひとつである。
過去にはブリッジ見学も行われており好評だったが、アメリカ同時多発テロ事件の発生の影響か、現在は行われていない。
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[編集] 現在運航中の航路
(うち半数は仙台港 - 苫小牧港の運航)
[編集] 過去に存在した航路
[編集] 現有の船舶
- きそ(二代目)
- いしかり(二代目)
- きたかみ
[編集] 引退した船舶
- あるかす
- あるびれお
- あるなする 1975年引退後、日本カーフェリーに売却され「えびの」に改称。
- あるごう 1980年引退後、関西汽船に売却され「フェリーこがね丸」に改称。
- いしかり(初代)
- だいせつ 1985年引退後、東日本フェリーに売却され「ばるな(初代)」に改称。
- きそ(初代)