苫小牧市
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苫小牧市(とまこまいし)は北海道の南西に位置する市。札幌市から南へ車で1時間半程の距離に位置し、室蘭市とともに北海道を代表する工業都市・港湾都市。郊外には豊かな自然も残っており、バードサンクチュアリやラムサール条約登録湿地に指定されたウトナイ湖をはじめとする湿地帯が東側にあるほか、ホッキ貝は全国の漁獲高の一割を占め、「市の貝」にも制定されている。
苫小牧(とまこまい)の由来は、アイヌ語のトマコマナイ ( to mak oma nay ) 「沼の奥にある川」の意味である。地名としての歴史は苫小牧を参照。
明治期から製紙業が発展し、戦後には日本初の内陸掘込港である苫小牧港(西港)が築かれる。高度経済成長期に入ると東部に大規模工業基地が建設され、1984年には自動車部品製造工場が操業を開始した。
新千歳空港や高速道路のインターチェンジにも近く、製造品出荷額では人口10倍以上を有する札幌市を上回るなど、北日本有数の総合工業地として発展している。
街の中心部には製紙工場があり、「紙のまち」として有名。工場に立つ紅白に塗られている煙突は「王子の煙突」(おうじのえんとつ)と呼ばれ、街のシンボル的存在である。
北海道内の冬季の体育授業には主にスキーが取り入れられている所が多いが、苫小牧ではスケートであり、学校のグラウンドや近隣の公園ではスケートリンクが作られる。釧路市及び帯広市と並ぶスピードスケートの北海道三大拠点。
また釧路市と共にアイスホッケーが盛んな街で、社会人から幼稚園児まで多数のアイスホッケーチームがある。アジアリーグの参加チーム、王子製紙の本拠地。
市内にある駒大苫小牧高校(駒大苫小牧)は全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)の第86回大会(2004年)・第87回大会(2005年)では2大会で連続優勝し、また、第88回大会(2006年)では準優勝した。東北以北の高校で唯一、甲子園の大会で優勝の経験を持つ。
目次 |
[編集] 地理
- 山岳: 樽前山(活火山)(1041m)、モラップ山(506.6m)、丸山遠見(327.4m)坊主山(36.8m)
- 河川: 別々川、錦多峰川、有珠川、苫小牧川、幌内川、勇払川、旧勇払川、美々川、安平川、明野川(以上二級河川)
- 湖沼: 樽前大沼、錦大沼、マッカ沼、口無沼、ナカイチ沼、ウトナイ湖、丹治沼(白鳥湖)、弁天沼
[編集] 隣接している自治体
[編集] 歴史
東京・八王子からの移住者が開拓した土地である。
- 1873年9月27日 開拓使勇払郡出張所を苫細に移転(開基)
- 1874年8月20日 苫細を苫小牧に改める
- 1889年 苫小牧村に苫小牧外15ケ村戸長役場を設置
- 1902年4月1日 二級町村制施行。樽前村(たるまえ)、覚生村(おぼっぷ)、錦多峰村(にしたっぷ)、小糸魚村(こいとい)、苫小牧村、勇払村、植苗村の各村を合わせて、苫小牧村となる
- 1918年 二級町村制のまま町制施行、苫小牧町
- 1919年 北海道一級町村制施行
- 1948年 4月1日 市制施行、苫小牧市
- 1956年(昭和31年)王子スポーツセンター オープン。
- 1960年(昭和35年)12月 パイピングリンク化 。
- 1967年(昭和42年)11月30日 市内大型スポーツ施設 苫小牧ハイランドスポーツセンター オープン。
- 1970年(昭和45年)6月 アイスホッケーリンク兼温水プール施設 オープン。
- 1970年(昭和45年)1月 苫小牧市青少年センター(現苫小牧科学センター) オープン。
- 1971年(昭和46年)苫小牧東部開発計画が決定。苫東開発が始まる。
- 1973年(昭和48年) 開基100年
- 1973年(昭和48年) 国内大手チェーンストア 長崎屋苫小牧店 オープン(建物は現トマ・モール)。
- 1977年(昭和52年)11月1日 苫小牧駅前地区市街地再開発事業として着工したサンプラザ(現エガオ)、完成・オープン(地上7階、地下1階)。
- 国内大手スーパー ダイエー苫小牧店、サンプラザ内にオープン。
- 1978年(昭和53年) 苫小牧商工会議所、大型店新規出店凍結を宣言。
- 1978年(昭和53年) 国内大手スーパー イトーヨーカドー苫小牧店 オープン。
- 1979年(昭和54年)12月 ときわスケートセンター オープン。
- 1980年(昭和55年)12月 「苫小牧市錦町地区市街地再開発事業計画」に基づき、第3セクター方式で錦町再開発株式会社 起業。
- 1981年(昭和56年)苫小牧港特定重要港湾に昇格。
- 1982年(昭和57年) 苫小牧駅ビル「エスタ苫小牧」 オープン。南北自由通路も開通。
- 1991年(平成3年) 通年施設化。
- 1980年(昭和55年) 第35回 国民体育大会冬季大会 開催。
- 1981年(昭和56年) 第3セクター方式で苫小牧ステーションビル 起業。
- 1984年(昭和59年) 市内レジャー施設 ジョイランド樽前 開園。
- 白熊牧場・珍獣館等の動物園機能、他、遊園地・温浴施設機能を持つ。
- 1986年(昭和61年) 「苫小牧市錦町地区市街地再開発事業計画」の一環である錦町再開発商業ビル「トピア」(現ビッグジョイ) オープン。
- 1989年(平成元年)1月 第44回 国民体育大会 はまなす国体 開催。
- 1989年(平成元年)10月1日 テレビ北海道(TVH)苫小牧中継局 開局。
- 1990年(平成2年) 長崎屋系列の大型屋内テーマパーク ファンタジードーム苫小牧店(建物は現在、長崎屋苫小牧店店舗) オープン。
- 1995年(平成7年) 道内大手百貨店 丸井今井苫小牧店 オープン。
- 1996年(平成8年)8月 王子製紙社宅跡地にて、道内二番目の規模を持つパイピングリンク 白鳥アリーナ オープン。
- 1997年(平成9年) 長崎屋苫小牧店、閉店したファンタジードーム苫小牧店跡に移転。
- 1998年(平成10年)9月 岩倉建設株式会社より苫小牧市へ旧ソ連宇宙ステーション「ミール」予備機体 寄贈。
- 1999年12月 苫小牧市科学センターにてミール展示館 オープン。
- 2000年(平成12年)4月 市内老舗百貨店 鶴丸百貨店、規模を大幅縮小し、錦町再開発商業ビル「トピア」に移転。
- 旧店舗建物は解体。
- 2000年(平成12年)3月 沼ノ端スケートセンターオープン。
- 2001年 移転前の長崎屋 苫小牧店舗建物を再利用したトマ・モール オープン。
- 2002年(平成14年)10月 市内老舗百貨店 鶴丸百貨店 閉店。
- 2003年(平成15年)9月26日 十勝沖地震が発生。影響により、製油所で発生直後に重油タンク、28日にナフサタンクが出火し、ともに数十時間燃焼し続けた。
- 2004年(平成16年)3月末時点の住民基本台帳に基づく人口で、帯広市を抜く。札幌市・旭川市・函館市・釧路市に次いで北海道第5位の都市となる。
- 2005年(平成17年)5月28日 イオン苫小牧店 開店。
- 2005年(平成17年)10月23日 道内大手百貨店 丸井今井百貨店苫小牧店 閉店・撤退。
- 2005年(平成17年)11月30日 サンプラザに入居している国内大手スーパー ダイエー苫小牧店 閉店・撤退。
- 2006年(平成18年)1月28日~2月1日 第61回 国民体育大会冬季大会(氷都とまこまい国体) 開催。
- 2006年(平成18年)2月 道内大手スーパー ラルズ、サンプラザ(旧ダイエー苫小牧店跡)地下一階にて開店。
- 2006年(平成18年)5月19日 苫小牧市長の桜井忠にいかがわしい行為を受けたとして、スナック経営の女性が被害届を提出。桜井忠はその後、市長を辞任するが、6月22日に準強制わいせつ容疑で逮捕。12月27日には、札幌地方裁判所苫小牧支部より、懲役1年6ヶ月、執行猶予4年の刑を言い渡された。
- 2006年(平成18年)10月1日 新市立病院(清水町)に移転。
- 2006年(平成18年)11月 丸井今井苫小牧店跡にZEUS CITY(ゼウス・シティ)オープン。
- 2007年(平成19年春季)第58回全国植樹祭が苫小牧市で実施の予定。
- 2007年(平成19年秋季) NHK室蘭放送局と道内民放5局( 北海道放送(HBC)・札幌テレビ放送(STV)・北海道テレビ放送(HTB)・北海道文化放送(UHB)・TVH)が地上デジタル放送を開始(NHK室蘭放送局が10月1日、道内民放5局が11月1日開始。)。
[編集] 行政
[編集] 市長
- 田中正太郎 1948/04~1963/04
- 大泉源郎 1963/05~1983/04
- 板谷実 1983/05~1987/04
- 鳥越忠行 1987/05/01~2003/04/30
- 桜井忠 2003/05/01~2006/5/31
- 岩倉博文 2006/07/10~
[編集] 経済
[編集] 港湾
苫小牧港は北海道内全体の飼料、肥料(348万t)の輸入量の39%(釧路港45%)、紙・パルプ移出量(3939千t)の44%(釧路港52%)を占めており、取り扱い貨物量は北海道最大の港である。
[編集] 産業
- 製紙業
- 自動車部品製造業
- 鉱工業
[編集] 姉妹都市・友好都市
[編集] 国内
[編集] 海外
[編集] 地域
[編集] 教育
小学校
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中学校
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高等学校
- 北海道苫小牧東高等学校
- 北海道苫小牧南高等学校
- 北海道苫小牧西高等学校
- 北海道苫小牧工業高等学校
- 北海道苫小牧総合経済高等学校
- 私立駒澤大学附属苫小牧高等学校
- 私立苫小牧中央高等学校
- 私立苫小牧高等商業学校
高等専門学校
大学
[編集] 交通
[編集] 空港
2本の並行滑走路のおよそ南半分と千歳飛行場の東側滑走路南端は、苫小牧市内に位置する。苫小牧駅からはJR千歳線で約25分(注1)、バスで約45分。
(注1)南千歳駅乗り換え。乗り換えの待ち時間は含まない。
[編集] 鉄道
- 苫小牧港開発(株)鉄道部(1968年~2001年)
- 臨海鉄道: 港南駅 - 石油埠頭駅
- 王子製紙(株)軽便鉄道(1908年~1951年)
- 苫小牧-烏柵舞(うさくまい)間本線(山線)
- 苫小牧工場-苫小牧海岸間採砂線(海岸線)
- 連絡線、坊主山線
[編集] バス
[編集] 道路
- 道央自動車道
- 日高自動車道
- 一般国道
- 都道府県道
- 北海道道10号千歳鵡川線
- 北海道道19号苫小牧停車場線
- 北海道道91号苫小牧東インター線
- 北海道道129号静川美沢線
- 北海道道130号新千歳空港線
- 北海道道141号樽前錦岡線
- 北海道道259号上厚真苫小牧線
- 北海道道781号苫小牧環状線(双葉三条通り・バイパス)
[編集] 船舶
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集] 名所・旧跡・観光スポット
- ウトナイ湖
- 錦大沼公園
- 樽前ガロー
- 苫小牧市博物館
- 苫小牧市科学センター(ミールの予備機が展示されている)
- 白鳥アリーナ
- 静川遺跡
- アルテンオートキャンプ場
- 勇武津資料館
- ノーザンホースパーク
- 支笏洞爺国立公園
- 仏宝寺
[編集] 祭事・催事
- 2月 とまこまいスケートまつり
- しばれ焼き(とまこまいスケートまつりの名物ジンギスカン鍋)
- 5月 緑ヶ丘公園まつり
- 6月下旬~7月中旬ハスカップウィーク
- 7月 樽前山神社例大祭(神社祭り)
- 8月 とまこまい港まつり
- 9月 上旬紙フェスティバル・中旬山線まつり・たるまえサンフェスティバル
- 11月 ホッキフェスタ
[編集] 映画
[編集] 名産品
[編集] 出身有名人
[編集] 政治・文化・スポーツ
- 岩倉博文(政治家)
- 五十嵐紀男(元東京地検特捜部長)
- 吉野準(元警視総監)
- 木元教子(評論家)
- 工藤栄一(映画監督)
- 三上慎也(映画監督)
- 矢嶋佑(映画監督)
- 唐部たろう(作家)
- 成田洋治(演出家)
- 前田弘信(劇作家)
- 篠有紀子(漫画家)
- 府元晶(ゲームライター)
- 柴田誠也(プロ野球選手)
- 梅村礼(卓球選手)
- 鈴木恵一(スピードスケート)
- 岩本裕司(アイスホッケー選手)
- 桜井邦彦(アイスホッケー選手)
- 山縣優(プロレスラー)
- 佐野巧真(プロレスラー)
- 高西翔太(プロレスラー)
- 藤沢和雄(競馬調教師)
- 加藤大(ダイエットする人)
[編集] 芸能
- タッチ(ロコドル)
- あさみ(カントリー娘。)(アイドル)
- 白水(ミュージシャン・Kagrra,)
- 伊藤多喜雄(民謡歌手)
- 小笠原千秋(ジャズ歌手)
- 堀江淳(歌手)
- 松村和子(歌手)
- 三沢またろう(ミュージシャン)
- PAPA-B(レゲエ)
- ホルスタイン・モリ夫(お笑いタレント・モリマン)
- 結樺健(ミュージシャン・K.D earth)
- voice(ミュージシャン)
- 別所秀彦
- 別所芳彦
[編集] ゆかりある人物
[編集] 居住者
- 足立正(実業家・日商会頭)
[編集] 外部リンク
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