奥浩哉
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奥 浩哉(おく ひろや、男性、1967年9月16日 - )は、日本の漫画家。
[編集] 概要
福岡県福岡市出身。非常に特徴のある画風で好き嫌いがはっきり分かれることが多いのが彼の作画のスタイルで、熱狂的なファンは日本国外にも多い。『GANTZ』が代表作として知られるが、それ以前の『変[HEN]』と『HEN』の2作品の成功が彼を有名にした。
この2作品はともに同性愛をテーマにしたもので、よく同性愛者と間違われることがあるが、本人は結婚しておりこの疑惑を否定している。暴力、性的描写も彼の作品には多く、人間の欲望や衝動などの心理描写に非常に優れる。世間ではタブーとされていることを描くことが多く、特に彼の短編『観察日記』は衝撃的ともいえるものである(『奥浩哉短編集「黒」』に収録)。山本直樹に師事した。
矢沢あいなどとともに、Macintoshコンピュータによって作られた3DのCGなどを採り入れた、最初の漫画家の一人であり、『ZERO ONE』や『GANTZ』ではその結果として、異常なまでにリアルな背景が描かれている。ただあまりに膨大なグラフィックのために、『GANTZ』では劇中における場所が変わるたびにスタッフの作画が締め切りに間に合わないことがあり、休載になることもよくある。
自他共に認める巨乳好きで、漫画の本編とは全く関係ない巨乳の女の子の挿絵がよく『GANTZ』の扉絵を飾ることが多い。あまりに非現実的とも取れる巨乳を描くため『変[HEN]』では女性読者からの苦情があった。最も好きな映画は『ダイ・ハード』。『奥浩哉短編集「黒」』には『ダイ・ハード』の主演俳優ブルース・ウィリスをモデルにしたと思われるような人物が現れる。ハリウッドに対する関心が高いようで、『GANTZ』にはアンジェリーナ・ジョリーをモデルにしたと思われる人物も登場する。
1988年 - 青年漫画大賞準入選(『変』)
[編集] 作品リスト
- 変[HEN]
- デビュー作(当時、久遠矢広のペンネームを使用した)で、1988年に青年漫画大賞で準入選した『変』が原型。後に『へん』としてリメイクされた。恋愛を軸とした独特の不条理な世界観を持ち、以後、不定期の連載の末、1992年から『週刊ヤングジャンプ』連載。
- 1996年4月~5月に『変[HEN] 鈴木くん 佐藤くん』としてテレビドラマ化され、佐藤藍子(1話目のみ「x」表記で誰が演じているのか伏せられていた)が恋人の佐藤役を演じた。
- HEN
- 『変[HEN]』の続編といえるもので、主人公は吉田ちづると山田あずみのふたり。『変[HEN]』に登場したキャラも登場している。
- 1996年5月~6月に前作の後番組として『HEN vol.2 ちずるちゃん・あゆみちゃん』というタイトルでドラマ化。ちずるを木内美穂、あゆみを城麻美が演じた。女性同士の恋愛という設定上、男性の需要に応える形でこちらはビデオ化されていた。
- 01 (ZERO ONE)
- 1999年から2000年まで『週刊ヤングジャンプ』で連載。
- GANTZ
- 2000年から『週刊ヤングジャンプ』で連載、2004年テレビアニメ化。連載継続中。
- 奥浩哉短編集 「赤」
- 『好』『嫌』『糸』『雑』『熱』が収録された短編集。
- 奥浩哉短編集 「黒」
- 『黒』『缶』『へん』『宿』『変』『観察日記』が収録された短編集。
- め~てるの気持ち
- 2006年40号から『週刊ヤングジャンプ』で連載。連載継続中。
- 奥せんせいの漫画の描き方講座!
- 『週刊ヤングジャンプ増刊マンタロー2007』に掲載。読みきり作品。