GANTZ
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『GANTZ』(ガンツ)は、週刊ヤングジャンプに連載中の漫画作品。また、それを原作としたアニメ、ゲーム作品、それら作中に登場する黒い球の名称。作者は奥浩哉。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
2000年31号から連載を開始し、アニメ・ゲーム化もされた。コミックスは2006年12月現在20巻まで刊行。コミックスの発刊ペースは年に1~2冊程度。
「日本人に馴染むSF」を目指した、現実と非現実が交錯する世界観、不条理とも言える死と隣り合わせの緊張感(重要なキャラクターでも唐突に死んでしまう事が多い)、個性溢れる登場人物などが人気を集めている。
現在、同作者による「め~てるの気持ち」と並行連載中であるため、隔週の掲載となっている。
[編集] あらすじ
主人公玄野計は地下鉄のホームで小学校時代の親友加藤勝を見かける。正義感の強い加藤は線路上に落ちたホームレスを助けようとするが、助けに入った玄野と共に、やってきた電車に轢かれ死んでしまう。
次の瞬間、彼らはマンションの一室にいた。そこには、同じ様に死んだはずの人々が集められていた。部屋の中央にある謎の大きな黒い球。彼らは、その「ガンツ」と呼ばれる球に、星人を「やっつける」ように指示され、別の場所へと転送されていく…。
謎の物体「ガンツ」に集められた、死んだはずの人々。理由もわからないまま、彼らは謎の星人と戦わなくてはいけない。彼らは何故戦わなくてはならないのだろうか。そして、生き延びることができるのだろうか…。
[編集] 登場人物
※()内の声優はアニメ版GANTZのもの。アニメは「ねぎ星人編」から「あばれんぼう星人・おこりんぼう星人編」、オリジナルの「玄野星人編」までの全26話で放送された。
[編集] 第一部・アニメ版の主人公
- あだ名:くろの、パシり、くろのくん、まけ犬
- 主人公。巨乳とグラビアが好きな高校一年生。スポーツにも勉強にも関心がなく、特に優れた面があるわけではない。しかし幼少時は誰よりも優れ、加藤たちのリーダー的存在であった。第一話地下鉄のホームで幼馴染の加藤勝と偶然再会し、共にホームレスを助けるも電車に轢かれ、ガンツの部屋に転送される。複雑な家庭事情(自身より優秀すぎる弟の存在や蔑ろにする両親)があり、現在はアパートで一人暮らしをしている。また、そのことが玄野の「誰も信頼できない」という生き方に影響を及ぼしているようである。初期は岸本恵に気があり、行き場所のない彼女と同居する展開になったが、後に加藤を愛し、自分から出て行く彼女を引き止めることはなかった。次第にミッションに慣れていくにつれ、己の能力が発揮できない現実の世界よりも、大活躍ができるガンツのミッションに快感を覚えるようになる。一時期は強い破壊衝動に動かされ、星人を狩る事に強い快感を覚えたこともあったが、自分以外の仲間が死亡し独りになってしまったことで仲間の大切さを知る。第一部の後半では学校での罰ゲームにより、クラスでも地味な少女・小島多恵と付き合うことになる。初めこそ罰ゲームで付き合い始めた彼女だったが、やがて玄野にとって最も大切な人間に変わっていった。学校でのあだ名は「昼行灯」。かっぺ星人編以降はリーダーシップを発揮し、ミッション外でもメンバー同士で会合や訓練を行うなどガンツメンバーのまとめ役となる。オニ星人ミッションにおいて累計135点に到達。ガンツに関する記憶を消去され、ミッションから解放された。 その後は平穏な生活に戻るはずであったが、吸血鬼に狙われることになる。弟・アキラのリークから吸血鬼の弱点を知り、生身で多くの吸血鬼を撃退するも、氷川に斬られ最期を迎えた。
[編集] 主な登場人物(現ミッション参加者)
- 加藤勝(かとう まさる 声優:大里雅史)
- あだ名:かとうちゃ(笑)
- 玄野計の小学校時代の同級生。長身のオールバックで、一見ヤンキーの様な風貌だが、正義感の強い優しい青年である。勉強は得意ではなく、不良が多い高校へ通っている。ホームレスを助けようとして電車に轢かれ、玄野と共にガンツの部屋へ転送された。ミッションでは皆をまとめるリーダー格になっている。小学生時代、仲間内のヒーローである玄野に憧れていた。外見のわりに気は大きくないが、怯えを押し殺して果敢な行動に出る勇気を持つ。両親がいないため、弟と共に親戚の家に居候しているものの、居候先からは悪い扱い受けており、アパートを借りて弟と二人で暮らすことを考えている。ミッションにおいては、たとえ星人でも殺してしまうことに躊躇いを感じ、殺傷用ではなく捕獲用の武器を持ち歩く。あばれんぼう星人・おこりんぼう星人編にて、ボスである千手観音と相打ちに終わった。数ヶ月後、オニ星人編において100点に到達したおっちゃん(鈴木)によって再生される。
- 西丈一郎(にし じょういちろう 声優:矢部雅史)
- あだ名:西くん
- ガンツの秘密を知っている中学生。万引きで補導され、警察署に連行される途中で逃亡、マンションの屋上から誤って転落し、ガンツの部屋に転送された。玄野たちがガンツの部屋に来る1年前から戦闘に参加しており、ガンツに関する知識はかなり豊富。武器やコントローラーを使いこなし、ミッションでは星人の撃破よりも自分だけが生き延びることを優先していた。星人が人間を虐殺する場面を目撃することで"死を見る快感"を覚え、日常生活においても小動物等をXガンで殺しており、ガンツの部屋で人間を殺したこともある。一方で加藤の他人への優しい態度に苛立ち、加藤の事を「偽善者」と呼ぶなど敵対視している。ガンツでの戦闘を記録した「黒い球の部屋」というウェブサイトを運営しており、それが和泉を再びガンツの部屋へ導いた。田中星人編でスーツの破損により死亡する。その半年後、オニ星人編において100点に到達した風により再生された。一度100点を取って解放された和泉と共にミッションで戦った経験をもっているが、和泉はガンツによる記憶消去で、覚えがないらしい。迫り来るカタストロフィを知り得ており、ガンツについての情報量は現在メンバー随一。モデルは名前、性格、外見、日常の行動から神戸連続児童殺傷事件の「酒鬼薔薇聖斗」であると思われる。
- 風大左衛門(かぜ だいざえもん)
- あだ名:いなかっぺ大将、きんにくらいだー(仮)
- 博多出身のパワーファイター。喧嘩で最強になるために上京してきた。加藤の高校の番長・鬼塚や、スーパーライト級の世界チャンプボクサーを倒すなど、身体能力は人間離れしている。新宿大虐殺で和泉に挑むも、マシンガンで射殺され、ガンツの部屋に転送される。口数は少ないが漢気に熱く、ミッションではチームプレイへ参加する、メンバーと一緒に訓練するなど協調性も見受けられる。またタケシから“きんにくライダー”という架空のヒーロー(偶然にもガンツスーツを着用した風と酷似)として慕われているが、はっきりと否定できずにいる。元ネタは、いなかっぺ大将の主人公と、八極拳の使い手という事もあり、バーチャファイターの結城晶と思われる。オニ星人編で、累計115点を獲得した際にはタケシのために残留を選択、玄野の要望により西を再生させた。新宿大虐殺前にガンツスーツを着た玄野と決闘し敗れているが、その事については何故かお互いに触れていない。
- 桜井弘斗(さくらい ひろと)
- あだ名:チェリー
- いじめを苦に自殺を図った中学生。インターネットの掲示板で出会った「サカタ」という人物から超能力を伝授され、彼を“師匠”とあがめる。坂田からの“いじめた奴を殺せ”という指令を実行してしまい、良心の呵責に苦しむが、同じく掲示板を通して知り合った「トンコツ」という女性の存在が桜井を変えていく。新宿大虐殺で部屋に転送される。ミッションでは坂田と共に超能力を駆使し活躍する。オニ星人編において死亡するが、坂田により再生される。中学生ながらの青臭い正義感から、トンコツと共に連続通り魔を捜査、背中の神経を切って罰を与えた。現在「トンコツ」とは良い関係の様だ。
- 坂田研三(さかた けんぞう)
- あだ名:アホの、、、
- 桜井に超能力を伝授した青年。いつもサングラスをかけており、外した姿は今のところ描写されていない。初期は自分を「キムタクに似ている」と言うなどやや自意識過剰な面が見られた。坂田自身も過去に超能力を伝授され、殺人を犯している。感化されやすい性格で、桜井の言動が坂田を変えていく事になる。新宿大虐殺で桜井と共に転送される。かっぺ星人編ではスーツなしにもかかわらず、超能力を使い、多くの仲間を助けていた。また、最初にガンツの部屋へ来た際に、黒い玉に見覚えがあるような発言をしている。ちなみに桜井からは“師匠”と呼ばれているが、アホの坂田と被るためか最初は嫌がっていた。彼らの使う超能力には対象物の内部を透視するものや、手を触れずに物を破壊するものなどがある。新宿大虐殺の犯人の正体が和泉であることを見破っており、和泉への襲撃の知らせが来ても「あいつは死んで当然だ」と言い加勢をしようとせず、桜井に他のメンバーへ連絡を回す事もさせなかった。
- レイカ
- あだ名:くろののファン1号、レイカ
- 有名なグラビアアイドル。巨乳。オフで新宿に買い物に来ていた所、新宿大虐殺に巻き込まれ、ガンツの部屋に来てしまう。初参加のミッションでは、玄野に言われた通りスーツを着ていたため、生き延びる事ができた。星人と果敢に戦う姿を見て、玄野に惚れる。電話で玄野を呼び出し、デートをするも、ゆびわ星人編で玄野と小島の関係を知ってしまう。訓練が実を結んだか、オニ星人編ではたった一人で多くの敵を撃破するなど、他のメンバーにも引けを取らない活躍を見せていた。同ミッションにおいて累計102点を獲得した際には、玄野の彼女である小島の再生のために自らの自由を放棄し、玄野からリーダーを引き継いだ。玄野が開放を迎え転送される際、最後の最後にその想いを伝えた。本名は今のところ不明。
- 余談だが、レイカは岸本と並んで作者の趣味が最も反映されたキャラクターである。そのため、扉絵が描かれることが多い。
- 鈴木良一(すずき よしかず)
- あだ名:ハゲ
- 頭髪の薄い中年男性。新宿大虐殺に巻き込まれ、部屋に転送された。妻を亡くしている。玄野の指示でスーツを着ることになり、玄野をサポートしていく。思いやりのある優しい性格が、玄野の能力を開花させる事になる。玄野にとっても、最も信頼のおけるパートナーであり、大切な存在である。“おっちゃん”と慕われている。オニ星人編で、100点に到達した際には、自らの自由と引き換えに加藤を再生させた。
- 稲葉光輝(いなば こうき)
- あだ名:稲葉、イナバ
- 長身でルックスもいいのだが、何も出来ない男。新宿大虐殺で部屋に転送される。レイカに好意を抱き、リーダーシップを握る玄野をライバル視しているが、相手にされていない。惰性な自分に対して苛立ちを抱き始めている。当初はメンバーから慕われる玄野を嫉妬し一方的に対立していたが、ミッションを重ねるうちに怯えて何も出来ない自分を尻目に星人を次々に倒していく玄野を見て次第に評価するようになっていく。
- 開開(ホイホイ)
- あだ名:ホイホイ
- パンダ。タイヤ遊具から転落し、ガンツの部屋に転送された。動物ではあるものの、ガンツには「やる気は感じられるのだが…」など犬とは少し違ったコメントが送られている。犬同様にミッションではスーツは着せてもらっている(これはレイカの役割のようだ)。和泉のことが大好きでミッション中はいつも和泉に付き纏っていた。和泉もまんざらではない様子であった。
- タケシ(コウモトタケシ)
- 幼い少年。母親の交際相手により虐待され、部屋に転送される。オニ星人ミッションより参加。絵を描くのが好きで、“筋肉ライダー”という自分のヒーローを創作し、そこに救いを求め、ガンツの部屋で出会った風をその“筋肉ライダー”と思い込む。
[編集] 過去のミッション参加者
- 岸本恵(きしもと けい 声優:生天目仁美)
- あだ名:巨乳
- 本作の初期ヒロイン。巨乳。自宅の浴室で自殺未遂(リストカット)をし、ガンツの部屋に転送されてきた。学校では成績優秀で真面目であったが、母親からの過剰な期待がストレスとなり、プレッシャーとなっていた。加藤の優しさと逞しさに惚れ込む。自分がガンツによって創り出されたコピーだという事を知り(ガンツによって自殺未遂にも係わらずコピーが作られ、岸本が2人になるという現象が起きたため)、自宅に帰れなくなり、玄野の家に居候する状況になる。加藤を想う気持ちから、女性ながらもミッションでは戦闘に参加する意志をみせる。あばれんぼう星人・おこりんぼう星人編で加藤を庇い、想いを伝えながら絶命する。オリジナルの彼女は自殺未遂後、今までのように普通の生活を送っている模様。
- 犬
- あだ名:犬
- 犬。オス。加藤からは「バター犬」と呼ばれている。犬なので何もしないが、岸本らが部屋に来た後はちゃんとスーツは着せてもらっている。ミッションには生き残るが、採点はいつも0点で「ベロ出しすぎ」「やる気、感じられず。なんかしろ」などの評価を受け、落ち込むようなリアクションをみせる。岸本の股間部を舐め回そうとしたことがあり、玄野に「独身OLかなんかに飼われてたんかな?」と言われている。西と同様、玄野達が来る以前からミッションに参加していた。ミッション後帰還しなかったことから、仏像編で死亡したとみられる。死亡の際の描写がない理由は、原作者の奥浩哉が犬好きの為。アニメ版では死亡した描写がある。本編で名前は公開されていない。
- 北条政信(ほうじょう まさのぶ 声優:神谷浩史)
- あだ名:ホモ
- 美形の高校生。過去にモデル事務所にも所属していた。そのルックスから、かなりモテているものの、異性に興味が無いため彼女はいない。巨乳が嫌い。同性愛者で、好みは汗かきでメガネの太った男性である。バイクで高速道路を走っていた時に、後ろから居眠り運転のトラックに追突され、サダコと共に部屋へ転送された。身長も高く、運動神経も悪くはないのだが、序盤は状況が掴めずにいた。田中星人のミッションから参加している。あばれんぼう星人・おこりんぼう星人編でサダコと共に死亡。根はホモセクシャルだが、美人には興味を持つ様子。
- 鈴村貞代(すずむら さだよ 声優:かかずゆみ)
- あだ名:サダコ
- 北条のストーカー。前髪で顔が隠れていることから、ホラー映画の『リング』に登場するキャラクターを連想され、北条から「サダコ」とあだ名を付けられる。北条のバイクに勝手に乗り、トラックに追突され、彼と共に部屋へ転送された。ミッションでは戦闘そっちのけで北条に付きまとっている。北条のストーカーをしていたが、本人としては告白のチャンスを伺っていただけらしい。素顔は美形であり、北条の心が傾きかけたが、仏像編で彼と共に死亡した。年齢不詳だが、「仕事そっちのけで北条に付きまとう」という設定から少なくとも20歳以上である。
- ゲーム版では名前が「仲山貞子」になっている。
- 根本鉄男(ねもと てつお 声優:川中子雅人)
- あだ名:ゾクA、ちんそウだん その1
- 暴走族。仲間内ではリーダー格の様子。妻子持ち。他の暴走族に騙されて仲間とともにリンチに遭い、部屋に転送されてきた。仲間からは"テッちゃん"の愛称で親しまれている。粗暴な性格だが、玄野がスーツにこだわる様子を見て、他の3人とは違いミッション中はスーツを着ることになる。ガンツの法則が掴めず、田中星人編後、日常世界にXガンを持ち出して喧嘩に使おうとしたことで、脳内爆弾が作動し死亡。本編で名前は公開されていない。モデルはAKIRAの島鉄雄と思われる。アニメ版では自分の仲間を殺した西ですら、わびを入れれば助けてやってもいいと言ったり、人格者に改変されている。
- 桜丘聖(さくらおか せい 声優:園崎未恵)
- あだ名:美形
- 母性本能の強い女性。巨乳。バイク事故で死亡し、転送されてきた。玄野に興味を持ち、玄野の初体験の相手となる。キックボクシングのジムに通っていて、試合経験もある。玄野に自分を認めさせるため、単身千手観音に挑み、狂時機を破壊するも最後は灯篭レーザーにて射殺される。本編で名前は公開されていない。モデルは映画『トゥームレイダー』のヒロインを演じるアンジェリーナ・ジョリー。
- 東郷十三(とうごう じゅうぞう 声優:白熊寬嗣)
- 自衛隊員。車での帰宅中に交通事故に遭い、転送された。銃器の扱い方に長けており、ミッションでも即座に状況を把握、積極的に戦闘に参加する。スーツを着ていないにも関わらず、多数の星人を撃破するなど戦闘能力は高い。千手観音に不意討ちを仕掛けるも通じず、返り討ちに遭い死亡する。本編で名前は公開されていない。モデルは『ゴルゴ13』の主人公、デューク東郷。
- 宮藤清(みやふじ きよし 声優:伊藤健太郎)
- あだ名:めがね
- 眼鏡をかけた青年。緻密な観察眼で物事を理論的に捉え、冷静に的確な判断をくだす。加藤の忠告に耳を傾け、スーツを着用、柔軟にミッションに対応した。また、いち早くコントローラーの使用法を把握し、不可視状態になり千手観音を背後から狙うが看破され、灯篭レーザーで身体を分断された。直後に脳を食われて千手観音と同化し、加藤と相打ちに終わった。
- 和泉紫音(いずみ しおん)
- あだ名:和泉くん
- 玄野のクラスに転入してきた成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗の男。かつてのガンツの部屋の住人であり、100点を獲得して開放された過去をもつ。学校に襲撃をしてきたチビ星人との闘いでは、得体の知れない敵への恐怖よりも、生死を賭けた戦いのスリルに歓喜していた。再びガンツのミッションに参加するため、黒い玉の指示に従って新宿大虐殺を敢行、復帰を果たした。知識が豊富で、その戦闘力はスーツが破壊された状態でも数体の吸血鬼を撃破するほど。ミッションでは誰とも協力せず一人で行動することが多い。戦闘では伸縮自在の刀(ガンツソード)を使用する。過去に氷川と戦ったことがあるようだが、ガンツの記憶消去によって彼は覚えていないらしい。吸血鬼達に個人情報を知られてしまい、ミッション外で命を狙われることになる。オニ星人のミッション後、吸血鬼の襲撃に遭い、四人組の幹部の内、氷川以外の三人を倒すものの、彼女の涼子を庇って死亡する。
- 富岡穣治(とみおか じょうじ)
- サングラスの青年。他の4人の仲間と車で女子大生(浦中アヤカ、本名非公開)を強姦している際に、事故を起こし転送されてきた。犯罪者であり、殺人をものともしない和泉に賛同し、玄野や小島を殺そうとした。オニ星人編において火のオニ星人により瞬殺される。本編で名前は公開されていない。
[編集] その他
- 小島多恵(こじま たえ)
- 趣味は“漫画を描くこと”という地味な少女。玄野の彼女。付き合い始めた理由は、玄野らの罰ゲームがきっかけ。チビ星人事件からPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされてしまう。玄野にとって小島は「生きる希望」そのものであるが、常に危険な状況下にある玄野は、「小島を危険な目にあわせたくない」という気持ちがあるが別れたくなかった。そんな時に小島が週刊誌でレイカと玄野の密会を知ってしまい、その問いに対しての返事で破局することになる。失意の小島は、偶然にもミッション現場に立ち会い、その一部をカメラに収めてしまう。それが問題となりガンツからミッションの標的にされてしまう。小島を狙う和泉派から玄野が死守しようと奮闘するも、結局、和泉の刃の餌食となってしまった。その後、オニ星人編で100点を取ったレイカにより再生されるが、玄野に関する記憶は失っている。失われた記憶を取り戻すため、玄野と協力を誓うが玄野は氷川に殺害されてしまった。
- 加藤歩(かとう あゆむ 声優:青山桐子)
- 加藤と共に肩身の狭い思いで親戚の家に暮らしている加藤の弟。オニ星人編後、再生された加藤と再会を果たす。あばれんぼう星人・おこりんぼう星人編での加藤の死に際の願いが届いたのか、加藤が失踪扱いとなっていた間も懸命に暮らしていた様だが、以前に比べ顔は窶れてしまっている。
- トンコツ
- 桜井がインターネットの掲示板で出会った少女。殺人を犯してしまった桜井の心の支えとなる。桜井と共に通り魔を捕まえようとするなど、かなり行動力がある。
- 菊池誠一(きくち せいいち)
- ガンツと星人の謎を追っているフリーライター。池袋の宇宙人騒動の中現れた「黒いグループ」の正体を追い求め、玄野の元を訪れた。記憶を失った玄野のサポートをしていく。吸血鬼の情報を掴み尾行を試みた際には、逆に捕まってしまい窮地に立たされるが、事前に入手していた和泉の個人情報と引き換えに身の安全を保障され、逃れる事ができた。その結果、襲撃を受けた和泉は死亡するが、本人は悪びれてはいない様子。
- 篠崎涼子(しのざき りょうこ)
- 和泉の彼女。和泉と同じ日に転校、転校生イジメの一環として和泉に告白させられるが和泉がOKしたため快適な学校生活を送ることになる。和泉と一緒に居る所を吸血鬼に襲撃されたり、死体の山を見たりと散々な目に会っているが神経が太いのか小島ほどショックは受けていない。和泉の事を心から想っており、彼の最後を看取った人物でもある。
[編集] ミッション
[編集] 現在までに判明しているルール
- ミッション開始以前に死んだ人間(たまに動物も含まれる)が複数人選ばれ(既存メンバーがいる場合、0人の時もある)、無傷の状態で黒い球(ガンツ)のある部屋に転送される。尚、この時今までに負っていた怪我や傷(手術跡なども含む)などは全て消失する。既存のメンバー達もまた、同じ様に転送されてくる。この時点でミッション参加者の脳には小型爆弾が埋め込まれ、ガンツに生殺与奪の権を握られる。部屋からは東京タワーが一望できるが、壁やドアに接触することができない。つまり部屋の外へは出られない状況におかれる。また、ミッション参加者の身体に接触して一緒にガンツの部屋に転送されることにより、死んでいない人間でもガンツメンバーとして認識されミッションに参加することが可能である。
- 全員が転送されたら、数分後に部屋の中央にある黒い球(ガンツ)から「ラジオ体操の歌」が流れる。
- ガンツの表面に「てめえ達の命は、無くなりました。新しい命を どう使おうと 私の勝手です。という理屈なわけだす」「てめえ達は今から この方をヤッつけに行ってくだちい」というメッセージが浮かび上がり、続いて標的である星人の容貌と特徴、好きなもの、口癖などが表示される。この情報が戦闘時に役に立つことはほとんど無い上、「し」や「も」や「す」などの字が反転になっている等、誤字が多く、いい加減な日本語が使用されている。
- ガンツの球の両サイド・裏側が引き出しの様に開き、中からスーツの入ったアタッシェケースと、銃器類が出てくる。この時点で武器やガンツバイクが格納されている奥の部屋の扉が開閉可能になる。
- 全員が星人の生息するフィールド(現実世界)に順次転送される。ガンツに呼びかけることで、転送の順序を指定することが出来る場合もある。
- ターゲットの星人と、その他の星人(ボスなど)を、制限時間以内にすべて倒す。ミッション中、一般人と遭遇する事があるが、一般人はミッション参加者と星人の姿を光学的に認識できず(物理的な接触は可能)、音声も聞こえない。ミッション参加者がミッションフィールド(およそ半径1km四方)の境界線に接近すると脳に取り付けられた爆弾が起動。境界線に近づくと警告音がそれを知らせ、外側に出ると爆発する。
- 星人を殲滅、もしくは制限時間が経過すると、またガンツの部屋に転送される。フィールドでの負傷者は負傷する直前の状態で転送されるが、死者は転送されず、脳内爆弾が爆発する。負傷者は、怪我の度合いによって、傷だけ修復される場合と、負傷する前の状態まで遡って転送される場合があるようである(主に致死の傷を負ったものが後者)。
- 生存者が全員転送されると”採点”が始まり、生還者それぞれの得点がガンツ表面に表示される。星人を一体倒す毎に点数が加算される(一体あたりの点数は種族や個体によって異なる)。ただし、星人を全滅させずにミッションを終えた場合は何体倒していても得点は0であり、以前のミッションでの得点も抹消される。さらにその次のミッションにおいてペナルティーが課せられる(15点以上の獲得が義務付けられ、達成できなければ死ぬことになる)。なお、ミッション参加者は「あだ名」で表記される(例えば…岸本は「巨乳」、桜井は「チェリー」など)。さらに、球の中に居る男に頼むか、耳をいじると、今までの戦死者のリストや100点獲得時の特典を見ることができる。
- 採点が終わると、ドアに触れられるようになりガンツの部屋から出ることができる。だが、西の解釈によればガンツに召集された人間は、言わばファックスから出てきたコピーであり、実際の本体=オリジナルは死んでいる。ごく稀にオリジナルが生きていて、同一人物が2人存在するという現象が起こる場合もあるが、これはガンツがかなりいい加減で、ガンツ自身が「死んだ」と判断すれば勝手に連れてくるため。
- ミッション終了後は日常生活に戻ることができる。その際、武器やスーツを持ち帰ることもできるが、不用意に一般人の前でそれらの存在が露見する状態で使おうとすると、脳内爆弾が爆発し、ガンツに抹殺される。なお、ミッション外においても星人と遭遇することがあるが、この場合は何体倒しても得点にはならない。
- しばらくすると、またガンツの部屋に呼び戻されミッションが始まる。ミッションがいつ行われるかは不定期だが、召集されるのはおおむね夜間である。転送される直前には寒気がして身体が硬直する。前回のミッションで持ち帰った装備(特にスーツ)をこのときに所持していない場合は補充されない。
- ミッションで得点を重ね、100点に到達すると以下の3つの特典が提示される。1.「記憶をけされて解放される」2.「より強力な武器を与えられる」3.「MEMORYの中から人間を再生する」この内一つを選ぶことが出来る。1を選んだ場合、その場で自宅等へ死亡時の姿で転送され、直前までのガンツミッションに関わる記憶は消去された状態になる(それ以外の無関係な情報は残っており、記憶が曖昧になる)。2を選んだ場合は100点分の得点と引き換えにより強力な武器が用意され、以降のミッションで使用可能となる。3を選んだ場合はMEMORYに残るガンツメンバーの中から1人再生し、以降のミッションにメンバーとして加えることが出来る。尚、この時再生されたメンバーは死亡直前までの記憶を持った状態で再生されるため、話がかみ合わないことが多い。
- ミッション中、ガンツミッションの存在に感づいた人間が現れた場合、その人間を抹殺するためのミッションが新たに追加された例もある。そのミッションで抹殺された人間は、MEMORYに加えられ、後に再生することもできる。再生した場合、ガンツに関する記憶は消去される。
- この様なミッションは日本中、また世界中で行われている可能性が高い。関西系のガンツチームも登場した.
- 以上のルールは第一部のもので、第一部の最終ミッションであるオニ星人編から変化が生じている。
[編集] ねぎ星人編
場所は多摩市一ノ宮。メンバーは10人、内、新メンバーは8人。
- ねぎ星人(2体)
-
- 特徴:つよい くさい
- 好きなもの:ねぎ。友情
- 口癖:ねぎだけで じゅうぶんですよ!!
[編集] 田中星人編
場所は板橋区住宅街。メンバーは14人、内、新メンバーは8人。
- 田中星人(13体)
-
- 特徴:つよい ちわやか とり
- 好きなもの:とり ちよこぼうル からス
- 口癖:ハァー ハァー ハァー
- 田中星児に似た人型の外装を着ている鳥型の星人。板橋区のボロアパートを借り切って生活していた。外装は生命維持のためのものであり、これがないと呼吸ができない。口から強力な超音波を発声し攻撃する。「祐三くん?」「スイカの名産地?」などと意味不明な言葉を話すが、これは田中星人のモデルである田中星児のいとこが、グッチ祐三であることに因んだネタである。また、自身の幼生であるキョロちゃんに似た小さな鳥を連れている。
-
- ボス田中星人
- ボスは、田中星人の外装の中身の鳥が成長し、更に大きくなった姿。翼が生え飛行が可能となっている。外装は着ていないが、代わりに外付けの呼吸器を付けている。人体を簡単に引き千切ってしまえる程の鋭利なツメやクチバシを持つ。ちなみに、田中星人はアニメ版では「鈴木星人」とされており、これは田中星児への配慮であると思われる。
[編集] あばれんぼう星人・おこりんぼう星人編
場所は文京区羅鼎院。メンバーは15人、内、新メンバーは9人。
- あばれんぼう星人(1体)
-
- 特徴:つよい おおきい
- 好きなもの:せまいとこ おこりんぼう
- 口癖:ぬん
- おこりんぼう星人(1体)
-
- 特徴:つよい おおきい
- 好きなもの:せまいとこ あばれんぼう
- 口癖:はっ
- 仁王像の姿をしており、羅鼎院の入り口に立っている。身長約5mの巨体。建物や石畳を軽く破壊する怪力を持ち、拳の風圧は人間を吹き飛ばす程。アニメ版では赤色と緑色だが、ゲーム版では茶色に統一されている。
-
- 仏像星人(9体)
- 大きさは普通の人間とほぼ同じで2m程度。各個体は、それぞれ異なった姿をしており、動きの速い者や、肉弾戦で戦う者など、特徴も様々である。昔の日本語の様な話し方をする。毘沙門天や韋駄天、風神や天燈鬼、龍燈鬼などをモデルにしたものが数体登場。
- 大仏星人(1体)
- 羅鼎院の蔵の中から出てきた、大仏の姿をした星人。身長が約18mある巨体で、Xガンの火力ではあまりダメージが与えられない。その巨体で踏まれるだけでも脅威となる。
- 千手観音を守る仏像星人(4体)
- 他の仏像星人よりも強く、頭脳も高い。(持国天・多聞天・増長天・広目天などいわゆる「四天王」がモデルか)
- 千手観音
- このミッションのボス。どれだけ体を破壊されても、手に持っている特殊装置(狂時機)で、治癒・修復できる。灯篭型の長距離レーザー、徳利に入った強力な酸、鋭利な剣等様々な武器を駆使する。また人間の脳髄を摂食することで、対象者の知識や経験を取り込む能力を持つ。加藤との決戦でYガンに縛られ、"上"に送られるのを避けるために捕食した宮藤を使って巨大なモンスターと化した(こちらが本体と思われる)。最後は加藤と相打ちになって殲滅される。モデルは滋賀県高月町渡岸寺にある国宝の十一面観音と思われる。
[編集] チビ星人編
場所は中野区ビル街の屋上。メンバーは1人。
- チビ星人(10体)
-
- 特徴:つよい 根にもつ
- 気にしてること:背の低さ
- 特技:人マネ 心を通わす
- 仲間意識が強い。身長は小学生程度。キューピーやビリケンの特徴を併せ持ったような姿をしている。複数いて、テレパシーで会話をしたり、人間に擬態をすることができる。見た目とは裏腹に身体能力が高い。執念深く、仲間を殺されると徹底して対象者に(ミッション外でも)復讐を遂げようとする。
[編集] かっぺ星人編
場所は千葉市美浜区幕張。メンバーは25人、内、新メンバーは24人。
- かっぺ星人(1体)
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- 特徴:なまる 汗かき
- 好きなもの:トカゲ 鳥
- 口癖:おーらの どーごが なまっでんだ いっでみろっつの
- 通常の姿だと弱いが、だんだん巨大化して強くなる。恐竜のラプトルサンは、かっぺ星人の手下で命令を聞く。
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- ラプトルサン(43体)
- 小型の恐竜(ヴェロキラプトル)だが、獰猛であり人間を喰い殺す。右胸に弱点(心臓)がある。かっぺ星人が主人らしい。
- トリケラサン(3体)
- 関西弁を話すトリケラトプス。怒ると体がマッチョに変形し巨大化、さらに2足歩行になる。チラノさんとは犬猿の仲。
- チラノサン(3体)
- T-レックスのような姿。口から強力な火球を放つことができるが精度は悪い。トリケラサンとは犬猿の仲。
- ブラキオサン(2体)
- 親子のブラキオサウルス。体が大きいため、動くだけで脅威となる。知能が高く、人語も解す。親はこのミッションのボスで、体長は約20mもある。頭にある三日月型の刃を鞭のような首で振るい、掠めた物を真っ二つにする。また、身体各部に眼球を生成し、死角をサポートすることもできる。
[編集] ゆびわ星人編
場所は港区六本木ヒルズ。メンバーは15人、内、新メンバーは6人。
- ゆびわ星人(8体)
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- 特徴:でかい つよい
- 好きなもの:うま
- 自分より小さいものを憎んでる
- 口癖:無言
- 巨大な馬に乗り、手にした大斧を振り回し攻撃する。「自分より小さい者」を憎み、無関係な一般人も狩っていた。映画『ロード・オブ・ザ・リング』のナズグルがモデル。小島多恵ミッションの前のかませ犬的な存在であった。
[編集] 小島多恵編
場所は玄野宅近辺。メンバーは14人。ゆびわ星人ミッション完了直後に急遽追加された特殊ミッション。
- 小島多恵
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- 特徴:小さい よわい
- 好きなこと:マンガを描く
- 口ぐせ:ケイちゃん
- 星人ではないが、ミッション中のガンツメンバーを偶然に撮影してしまったことで標的とされる。彼女を守るために玄野と和泉が対立した。玄野の奮闘空しく、最後は和泉の刃の餌食となり、ミッション完了となった。小島多恵自身の戦闘力は皆無だが、得点は1人で30点とかなり高得点。
[編集] オニ星人編
場所は豊島区池袋駅周辺。メンバーは17人、内、新メンバーは5人。本ミッション中盤以降、制限時間や一般人に対する不可視状態がキャンセルされる。
- オニ星人
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- 特徴:つよい
- 好きなもの:女 うまいもの ラーメン
- きらいなもの:強いヤツ
- 口癖:ハンパねー
- 人間の姿をしている。吸血鬼同様、社会的な集団を形成しており、知能や言語も人間レベル。ガンツメンバーを"ハンター"と呼び、ハンターの位置を探知できる携帯電話を持つなど、対策もできている模様。吸血鬼とは共同戦線といった形をとっている。唯一、真のボスが表示された。幹部クラスの星人の元ネタは、ファンタスティック・フォーの登場キャラクターと思われる。
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- 一般的なオニ星人(多数)
- 普段は人間の姿をしているが、本性は手と足に触手の様なものを生やした背丈2mほどの化け物。触手で攻撃したりハンターの体をスーツもろとも溶かす強力な酸を吐いたりするが、動きが鈍く体も脆い。元ネタは映画『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』に登場した宇宙人バイラスと思われる。
- 幹部(3人)
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- 炎タイプの幹部
- 人間の姿を解除すると頭から角の様なものが生える。炎を自由自在に操り、巨大な火の玉を放ったり、自分の体そのものを炎に変えたりすることができる。
- 変形タイプの幹部
- 別の人間に変身したり、ハエ、象など、自分の体の形や大きさを自在に変えることができる。体質が特質なせいか、Xガンが効きにくい。
- 岩石タイプの幹部
- 格闘技を得意とする。擬装を解除すると皮膚が岩のように硬質化した3~4mほどの巨大な怪物となり、プロレスのような戦い方をする。
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- サングラスをかけたボス
- 20巻までに登場した全星人中、最強の星人。人間の姿を解除すると背丈は3mほどになり、背中や頭には角、口からは大きな牙を生やした、まさに鬼の様な姿へと変貌する。圧倒的なパワー、スピード、体力に加え、地面をえぐり吹き飛ばすほどの超強力な落雷を発することもでき、その存在は吸血鬼からも一目置かれている。
[編集] 吸血鬼
人間の血液を主食とする亜人間。星人かどうかは不明。ウイルスに似た働きを持つある種のナノマシーンが体内に侵入することによって細胞が入れ替わり、普通の人間が吸血鬼に変わるとされる。常に黒い服を着用している。発達した犬歯と背中の翼のような湿疹が特徴で、恒常的に血液を摂取しないと慢性化した頭痛が起こる。身体能力はガンツスーツ装着時の人間とほぼ互角。手から銃器や刀剣を生成する能力を持ち、スーツの破壊方法を熟知している。高度に組織化されており、吸血鬼として覚醒した者に対する講習セミナーや光学周波数可変レンズの開発等、ガンツチームと敵対する活動をしている。ミッション外でもしばしばガンツメンバーを襲撃するが、多数の吸血鬼が和泉によって撃退されている。太陽光もしくはそれに近似する光線が弱点であり、専用の皮膚を強化する薬を飲まずに光を浴びると一瞬で身体が乾燥し粉砕されてしまう。
- 四人組
- 組織内で高い地位に就いていると思われる4人。並の吸血鬼より戦闘能力が高い。対かっぺ星人ミッション終了直後、ガンツメンバーを急襲した。格闘技のファンで、戦闘の直前でも議論を交わす程の余裕を持つ。
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- 氷川(ひかわ)
- 金髪で美形の吸血鬼。組織の中でもトップクラスの実力者。ヘビースモーカーで、戦闘中でも煙草を口から放さない。過去に和泉と接触したことがあるらしいが、和泉は記憶を消され覚えていない。ミッション外で和泉と玄野を殺害し、鈴木が転送される際その身体に接触して一緒にガンツの部屋に転送される。本編で名前は公開されていない。
- ビンセント
- ラテン系の吸血鬼。和泉によって殺害。俳優・映画監督のヴィンセント・ギャロがモデルかと思われる。本編で名前は公開されていない。
- 坊主頭の吸血鬼(本名不明)
- 坊主頭の吸血鬼。和泉によって殺害される。
- 初老の吸血鬼(本名不明)
- 初老の吸血鬼。陰気で無口。和泉によって殺害される。
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- 玄野アキラ(くろの あきら)
- 玄野計の弟。兄と違って長身でイケメン。万能人間の中学生。親からも寵愛されている。突如吸血鬼化し、組織内でも頭角を現しつつあったが吸血鬼として馴染みきれず、玄野に吸血鬼の情報を洩らしたため殺される。出来が悪い上コミュニケーション能力が無い兄を軽蔑してた傾向があるが、吸血鬼の弱点や襲撃に関する警告をしたりと、意外にも兄思いの面があった。
- 斉藤一綺(さいとう かずき)
- 短髪の吸血鬼。組織でも一目置かれる存在で、仲間からは"斉藤さん"と親しまれている。日本刀を使いこなし、町中で発見された和泉を仲間とともに包囲し攻撃を仕掛けるが、返り討ちに遭う。
- 黒髪の女(本名不明)
- 長い黒髪の女吸血鬼。氷川と共に玄野を襲撃する。転送時のレイカに接触し、ガンツの部屋へ移動する。元は普通の人間であり、吸血鬼のクラブにて捕獲され本来食用とされるはずであったが、その後吸血鬼として再登場した。モデルは女優の栗山千明。栗山は作者との対談の際ガンツフリークを公言しており、実写で撮るなら是非出演したいと語っていた。
[編集] 武器とアイテム
- Xガン
- メンバーが一般的に使うハンドサイズの銃。中距離用の銃で、撃つと相手の体(物)を内部から爆発させることができる。人間に使うと、撃たれた部分が破裂する。数秒のタイムラグがあり、撃ってからしばらくしないと効果が現れない。トリガーが二つあり、上のトリガーでロックオン(目標固定)、その後下のトリガーを引くと銃口の向きに関係なく目標に命中する。ターゲットを複数体ロックオンできるチャージショットも可能。上部にあるダイヤルでエネルギーの放射量を調節出来る。また目標を透視するレントゲン機能も付いていて、相手の弱点を探る事も出来る。ちなみに、「Xガン」と命名したのは加藤。レントゲンのXレイと、発射時にX型に変形するところから。
- Yガン
- 同じく中距離用の銃だが、標的を殺傷することはできない。そのため、星人を殺すことに躊躇いがあるメンバーが使用することが多い。三つの銃口がYの形になっている。撃つと三点式のレーザーアンカーが発射され目標を緊縛し、拘束する。更にその状態でもう一度トリガーを引くと、相手を「上」に転送出来る。Xガン同様上のトリガーでロックオンすると、アンカーは目標を自動的に追尾して拘束する事ができる。レーザーアンカーが発射される際、銃身がブローバックする。レントゲン機能も付いており、目標の体内を透視できる。この銃で捕縛された星人は基本的に逃れることは不可能だが、転送中に体を切り離して回避する星人も存在する。作中では命名されず、「捕獲用の銃」と表記される事が多い。
- Xショットガン
- Xガンの長距離用。スコープが付いていて銃身が長いスナイパーガンのような形をしている。Xガンより威力が高く、射程距離は1kmにも及ぶ。重量は軽く、スーツ無しでも片手で構えることが可能。他の銃と同じくチャージショットが可能。ゲーム版での名称はXライフルとされている。
- ガンツソード
- 近~中距離戦闘用の刀。銃と違い扱いが難しいので上級者向けの武器である。刀身は伸縮自在で通常はグリップ部分に内蔵されており、スイッチを押すと刃が露出する。鉄やコンクリート、星人の体なども一太刀で両断できるほど鋭利である。ガンツバイクが格納されている部屋に数本置いてある。
- コントローラー
- 光学的な周波数を変えて、自らの姿を不可視状態に出来る。敵の位置を表示するレーダー機能も備わっているが、表示がアバウトなため正確には把握できない。それ以外にも「制限時間表示機能」や「戦闘エリア表示機能」なども備わっている。またリストバンドも付いている。一部の機能はガンツバイクにも実装されている。人間程度の大きさのものなら一緒に周波数を変更することが出来る。
- ガンツバイク
- ガンツの部屋の奥にある扉の中に格納されていた一輪バイク。跨ることでミッションフィールドに持参できる。後部にもう一人搭乗できるシートがある。
- ガンツスーツ
- 球体の中のアタッシェケースに入っているスーツ。上下から成り、頭部を除く全身を覆う。ガンツに呼ばれた人の分だけ用意されていて、老若男女・動物に関係なくオーダーメイドとなっている。薄い生地に見えるが、中は特殊な液体で満たされている。このスーツを着ると身体能力と防御能力が凄まじく上がる。例えば、腕力を発揮すると筋力も強化され、スーツが盛り上がり、表面に無数の筋が浮かぶ。このときはバイクよりも速く走ることができ、ジャンプすれば数十メートルは跳べ、岩を発泡スチロールのように圧潰できる。高所から足で着地した際は脚部から空気を噴射し衝撃を吸収。また、衝撃や圧力に対しても自動的に防御効果を発揮、むき出しである頭部も防護される。音波や炎のようなものからも人体を保護し、Xガンによる射撃も無効化する。ただし負荷値が存在するらしく、一定のダメージやXガンの射撃エネルギーを受けると過負担がかかりスーツのポイントからゲル状の物質が漏出し、機能を失う(スーツのポイントのレンズのような物を割られると負荷値に関係なく一瞬で機能を失う)。スーツの損傷及び蓄積したダメージはガンツに転送される際に回復する。一部を損傷しても、他の部位の機能は損なわれない(スーツの腕部をもがれても、走力やジャンプ力は発揮できる)。一見、コスプレのような外見なので、初めてミッションに参加する人間は大抵このスーツを着たがらない。なお、他人のスーツを着用してもスーツの効果は得られない。スーツ自体は「星人と戦うための最低限の装備」であるため、一撃でスーツごと破壊する攻撃を繰り出す星人も珍しくない。
- アニメ版ではただ着用するだけでは力を発揮できない事になっており、何か特別な力が働かなければただの服である。この要素も、「原作と大きくかけ離れている」としてファンから大きな批判を生んだ。
[編集] アニメ
ねぎ星人篇・鈴木星人篇と、あばれんぼう星人おこりんぼう星人篇・玄野星人篇に分けて放送された。ただし、テレビアニメではねぎ星人篇・鈴木星人篇で放送を終了し、放送局を変えて再開されている。
尚、アニメ版では「田中星人」が「鈴木星人」に名前を変えられている。田中星人のモデルが歌手の田中星児という実在の人物であるための配慮だと思われる。
[編集] 第1期 「GANTZ ~the first stage~」
2004年4月10日~2004年6月22日の間、フジテレビで放送された。全11話。
フジテレビの規制により一部シーンがカットされ、本来の13話分を11話に再編集されており、一部、残酷シーンなども、修正がされている。それらはDVD化時に補完されている。DVD版は、全13話ノーカットバージョン。
[編集] 第2期 「GANTZ ~the 2nd stage~」
2004年8月26日から同年11月の間、AT-Xで放送された。全13話。同じヤングジャンプ連載作品である『エルフェンリート』とAT-Xで同時期に放送されており、同じく残酷表現などがある作品同士としてよく比較された。
放送開始後は『エルフェンリート』の高いクオリティと比較され数段低く評価された。残酷表現などが第1期より増えているため視聴年齢制限がかけられた
[編集] タイトル一覧
ねぎ星人篇
- 第1話 新しい朝が来た。
- 第2話 人間じゃねぇ
- 第3話 計ちゃん、すっげえ
- 第4話 それぢわ、ちいてんをはじぬる
- 第5話 っていうことは、あの時
- 第6話 やったああああっ
- 第7話 狙ってるぜ
鈴木星人篇
- 第8話 やべェ!
- 第9話 ソッコー殺す
- 第10話 裕三君?
- 第11話 あいつは撃てない
- 第12話 加藤くんは待っていて
- 第13話 死んで下ちい
第1期の放送はここで終了。これ以降は第2期となる。
あばれんぼう星人・おこりんぼう星人篇
- 第14話 さようなら
- 第15話 早くイキてぇ!
- 第16話 俺がやる!
- 第17話 こいつら撃っていいんだろ?
- 第18話 おかえり
- 第19話 なんじゃ、ありゃあっ
- 第20話 俺を撃てっ!
- 第21話 兄ちゃん?
玄野星人篇
- 第22話 二度と言うな!
- 第23話 玄野星人!
- 第24話 出られない迷宮はないんだ
- 第25話 生きてかえろうぜ
- 第26話 生きてくれ
[編集] スタッフ
- 監督:板野一郎(ダスト)
- シリーズ構成・脚本:十川誠志
- キャラクターデザイン:恩田尚之
- メカニカルデザイン:中島利洋
- 撮影監督:林コージロー
- 美術監督:池田繁美(アトリエ・ムサ)
- 色彩設計:飯島孝枝
- 3DCGディレクター:加藤泰裕 (EDP graphic works)
- 編集:廣瀬清志
- 音響監督:早瀬博雪
- 音楽:十川夏樹(1話~5話) 高梨康治(6話~)
- アニメーション制作:GONZO
- オープニング曲:「Super Shooter」 (RIP SLYME)
- エンディング曲:「Last Kiss」 (BONNIE PINK)
- 製作:GANTZ Partners
[編集] 関連作品
[編集] 書籍
-
- GANTZ/MANUAL (集英社)
- 公式ファンブック。
[編集] ゲーム
-
- GANTZ THE GAME (2005年3月17日 コナミ)
- プレイステーション2、3Dアクションソフト。CERO 18歳以上対象。
[編集] 外部リンク
- GANTZ.net(公式サイト)
- フジテレビ - フレームメニューのアニメ・キッズ→過去に放送した番組(プルダウンメニュー)→ガンツ
- GANTZ ~the 2nd stage~
[編集] その他
石森章太郎原作のTV番組がんばれ!!ロボコンのガンツ先生がGANTZの名称の元であり、ガンツの採点シーンもガンツ先生がロボコンたちの行動を採点するシチュエーションのパロディであると思われる。
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