女大学
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女大学(おんなだいがく)とは、江戸時代中期から明治時代にかけて流布した女子の日常生活における教訓書である。著者・成立年代については不詳であるが、1729年(享保14年)に初版本がある。
貝原益軒が1710年(宝永7年)にあらわした『和俗童子訓』の中の巻之五「女子を教ゆる法」をもとに後人が作成した者とする説が有力である。
19か条を箇条書き形式により、女子教育の必要と理念(3か条)および婚家での婦人としての心得(16か条)について諭している。これは、両親・舅・姑・夫への絶対服従をはじめ、近世における社会・家族制度のもとでの家を存続し強化するのに必須の女子教訓を簡潔な形で示したものである。
[編集] 参考文献
- 『角川第二版日本史事典』(角川書店)