宝山鋼鉄
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宝山鋼鉄(簡体字:宝山钢铁、簡易名称:宝鉄)。
合弁後については、上海宝鋼集団公司を参照のこと。上海宝鋼集団公司(現 宝鉄集団有限公司)合弁前の会社。宝鉄集団有限公司の主力工場である。
他の高炉メーカーと違いすべての設備は最新鋭設備であった。(新規設立の為)
中華人民共和国の総建設年間予算の約2倍という莫大な建設費を要した。
名称の宝山は所在地であった宝山県(現 上海市宝山区)に由来する。
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[編集] 歴史
- 1977年11月24日 上海新鋼厰籌建指揮部(上海新製鋼所建設計画の指令部)設立。
- 1977年12月5日 上海新建鋼鉄厰工程指揮部(上海新鉄鋼工場建設の指令部)正式に成立する。
- 1977年12月末 新工場の正式名称を上海宝山鋼鉄総厰(上海宝山鋼鉄総工場)、略称:宝鋼とする。
- 1978年12月23日 着工式典を行い建設が始る。 (主要設備、技術は日本並びに一部ドイツから導入。) 新日鐵
- 1984年2月11日~2月16日 鄧小平が視察。宝鋼に対し“掌握新技術,要善于学習,更要善于創新"の激励文を送る。
- 1985年9月15日 1号高炉点火式典を行う。
- 1985年11月26日 第2期工事開始の式典を行う。(国産化率44%、日本並びにドイツによる設計。) 川崎製鉄
- 1988年8月8日 グループ会社を設立する。
- 1991年6月29日 第2期高炉点火式典を行う。
- 1991年6月30日 2号高炉出鉄。第2期工事の基本部分建設完了。
- 1993年7月15日 上海宝山鋼鉄総厰は宝山鋼鉄(集団)公司、略称:宝鉄(集団)公司に改名する。
- 1993年12月23日 第3期工事を行う。 (国産化率88%。)
- 1994年9月20日 第3期高炉完成、点火を行う。
- 1998年11月17日 宝鉄は上海冶金控股(集団)公司、上海梅山(集団)有限公司を吸収し上海宝鋼集団公司となる。
- 1998年末 第3期工事の基本部分建設完了。
[編集] 業務
鉄鋼の生産。
[編集] 設立背景
[編集] 効果
改革開放政策に対して、華東地域へ良質な鉄鋼供給をし、経済発展に大いに貢献した。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 于青 2004年『生誕百周年記念 鄧小平氏 訪日の足跡をたどる』(人民日報 特別企画)
- 劉志宏 2003年『宝山製鉄所の技術導入をめぐる政策決定』(アジア政経学会 「アジア研究」49(2))
- 元駐日中国大使館商務参事官 林連徳『日貿易秘話』
- 千速晃日中経済協会会長 2006年 日中小エネルギー・環境総合フォーラム 基調講演