富山県立呉羽高等学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
富山県立呉羽高等学校(とやまけんりつくれはこうとうがっこう)は富山県富山市呉羽町にある公立の高等学校。男女共学。
JR北陸本線呉羽駅から徒歩5分。富山県道44号富山高岡線沿いにある。
[編集] 概要
1983年(昭和58年)創立の新設校で、音楽コースを併設している。富山市内の普通科高校では富山東高校と競う学力レベルである。管弦楽部や音楽部、放送演劇部など文化系の部活動が盛んである。高校では数少ない「オーケストラ」(吹奏楽ではない)を保有する高校である。普通科と共に音楽コースを併設。 伝統的に男女比率が1:3程度となっており、アットホームな校風。
チャイムはウェルナーの「野ばら」が鳴る。これは創立当初からのもの。初代校長が作詞した本校の校歌にも「野ばらの鐘が鳴り響く」という一節があり、本チャイムが音楽に力を入れた本校を象徴しているものである。
校舎は壁部分が比較的脆く、壁紙がしばしば剥がれる事がある。これについては一時期、「音楽コースのオペラ歌唱者の声の振動が原因ではないか」と冗談で言われたこともあった。
各学級は「ホーム」と呼称されている(例:1の2ホーム、24ホーム等)
音楽コース生は1年次は普通科生と共通学級で受講(学級番号の後ろから1,2番目あたりが音楽コースとの混合学級となる)するが、2年時以降から別学級となり特別カリキュラムを受講する。
毎年行事として、学級別対抗合唱コンクールが開催さていれるが、当然音楽コースの生徒と共学している1年次学級が異常な強さを見せる。 合唱コンクールではいわゆる「課題曲」も設定されるが、本校の校歌は「混声4部合唱」に編成可能であるため、校歌が課題曲となる。
なお、卒業式等の行事等で校歌を歌唱する際も「校歌合唱」となり(校歌斉唱ではない)、混声4部合唱での歌唱となる。斉唱歌唱はほとんど行われない。
呉羽地区は音楽により町興しを行っており、本校はその一端を担っているともいえる。
遠距離通学者はJR利用者が大半で、JR呉羽駅で下車する。呉羽駅と本校校門は反対位置にあり、ぐるりと校舎を半周しなければ駅には到着出来なかったが、校舎周囲は自動車も通り危険等の理由で平成11年頃から(時期は不明確、詳細求む)、本校の駅に面している側を一部取り壊し開通させて、通学用出入り口として利用できるようにした。
本校は設立当初食堂を保有しておらず、生徒玄関に菓子パン自動販売機があるのみであった。その後、平成8年頃に自習施設と食堂が併設された別棟が建設された。ラーメン、定食、カレー等が注文可能であった。しかし、味・コストパフォーマンス等の理由により生徒の評判はあまり芳しくなく、食堂利用率が伸びなかった。営業開始まもなくに比較的金額の高く販売数の少なかったA定食が販売停止、そして現在では食堂自体が営業停止となっている。