少女ファイト
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『少女ファイト』(しょうじょファイト)は、日本橋ヨヲコによる高校の女子バレーボールを扱った漫画作品である。2005年12月から講談社の漫画雑誌「イブニング」にて不定期連載中。
主人公の大石練は、白雲山学園中等部から心機一転、黒曜谷高校へ入学し、新たな仲間たちとともにバレーボール部で部活動を始める。バレーボールと大石練をとりまく人間模様を中心に物語は描かれていく。
目次 |
[編集] 登場人物
なお、学年は単行本2巻時点のものである(1巻収録分まではプロローグ的な意味合いが強いため)。
[編集] 主要人物
- 大石練(おおいし ねり)
- 本作の主人公。黒曜谷高校スポーツ科学科1年。身長は160cmにも満たないが、バレーの腕は一流。旭谷小時代は「狂犬」の名で知られる剛腕プレイヤーだったが、それ故当時のチームメイトと溝を作ってしまったことから、それ以来、本当のプレイを表に出さないようにしていた。その為万年ベンチ入となる。
- 3年次に白雲山対飴屋の試合にスタメンとして出場するものの、小雪と接触し2人共に落下。直後、観戦中であった滋と接触し、マッサージされていたのを逢引きしていたと誤解を受け退部処分となった。その後は白雲山学園を退学、スポーツ特待生試験で姉の母校で有る黒曜谷高校に入学することとなる。
- 記憶力が人並み外れて優れており、一度見たものは忘れない。バレーの試合も小学生時代から全ての対戦相手とスコアを暗記している。小学生時に一度だけ対戦した厚子やナオのことも覚えていた。ただし、勉強はあまりできないらしい。また同級生だった学のことも忘れていた。
- 自宅は銭湯で父・母との3人暮らし。姉の真理は交通事故死している。
- ネーミングは、第1話のサブタイトルでもある「多い試練」から。
- 式島滋(しきしま しげる)
- 黒曜谷高校スポーツ科学科2年。練の幼馴染で大石家の向かいに住んでいる。
- 自宅はスポーツ整体で有名な式島整骨院でその跡取り息子である為、マッサージや選手の体調管理と言ったことを得意とする。
- 自分の行為で退部となってしまった練を黒曜谷へと勧誘し、練の入学後は男子バレー部を引退、女子バレー部の専属トレーナーとなった。(練の為ではなく自分の為)
- 厳しく育てられた為か性格は至って真面目、冷静沈着。父(マサル)・母(百合子)・弟(未散)の4人暮らし。
- 式島未散(しきしま みちる)
- 黒曜谷高校スポーツ科学科1年。顔は似ていないが滋の弟。
- 兄の滋と違い放任されて育ってきたため中学時代は出ずっぱりの不登校児だった。中学時代は、部活を辞め地域のバレーサークルに参加していた。高校入学後は再びバレー部に入部している。
- 同じ小学・中学であった学と仲が良く、よく会話している。練に気が有るように見えるが「兄の本当に大切な物は奪わない」と決め距離を取っている。
- 小田切学(おだぎり まなぶ)
- 黒曜谷高校スポーツ科学科1年。180cm近い身長を持つ。将来の夢は漫画家。
- 小学時代にクラスメートにいじめられている所を練に助けられたことから、練を尊敬している(練自身は覚えていないが)。その影響で彼女の描くバレー漫画の主人公は練によく似ている。
- バレー経験は全く無くマネージャーとして入部するつもりだったが、入部部員数が制限されたこと・練に「経験より目的(学の場合バレー漫画を描くこと)がはっきりしている奴が優先」と言葉を掛けられたことから女子バレー部に入部した。
[編集] 私立白雲山学園中等部・高等部
- 京極小雪(きょうごく こゆき)
- 中等部時代はキャプテンであり、全日本ジュニア選手だった。そのルックスから取材数も多いが、実際の実力はそれ程でもないことをコンプレックスにしている。練の本気のプレイをこっそり見てしまったことからその気持ちに拍車がかかった。
- 飴屋中戦で実力不足に対する焦り・練への対抗心から無理をし、結果練と接触・落下し左足を負傷。その際の練に対する言葉・態度について高等部になった現在でも後悔している。
- 基本的に穏やかな性格で、滋に対して好意を持っているように見える。
- 蜂谷千代(はちや ちよ)
- 中等部ではレギュラー。雑誌に載っている所からすると高等部でもレギュラーで有ると思われる。小学時代の練のことをよく知っており、飴屋中戦前日に小雪に練のことを「猫のふりしてる虎」と伝えた。だが、練のことは嫌いではないらしく、度々、練と試合を行いたいことを仄めかす台詞を話している。
- キツイ口調・感情的な性格で言いたいことはハッキリ言うタイプ。
- 滋に好意を抱いている為、彼の前では自己アピールがかなり強くなる。
[編集] 私立黒曜谷高等学校
黒曜谷ストレイドッグス(女子バレー部)
- 陣内笛子 (じんない ふえこ)
- 黒曜谷高校女子バレー部監督。常に着物姿。練の姉の真理とは黒曜谷高校時代のチームメイトで、現役時代のポジションはセッター。
- 真理が事故死した翌日の決勝戦でも圧倒的な差で勝利するものの、膝の故障を省みずプレーしたことが仇となり、選手生命を絶たれる。そのため、現在も杖を使用している。
- 真理の墓前で泣き崩れる練に「生き方が雑だ」「丁寧に生きろ」と声を掛け、黒曜谷にスカウトする。
- 犬神鏡子 (いぬがみ きょうこ)
- 黒曜谷高校スポーツ化学科2年。女子バレー部キャプテンでセッター。
- ただし虚弱体質で喘息持ちなので、重要なとき以外試合には出ない。夜に発作が起きて眠れないと、気を紛らわすために工作をするくせがある。今まで作中で登場した作品は、バレーボールモーニングスター、バスケットボールで作った偽バレーボール、有刺鉄線ネット等。
- 癖のある性格。
- 鎌倉沙羅 (かまくら さら)
- 黒曜谷高校スポーツ化学科2年。威力の高いスパイクを打つ。
- 部内で唯一の鏡子の速いトスアップに合わせられる人物。常に無表情で寡黙。誰に対しても敬語で接している。小さい頃から母親と共に犬神家の家事手伝いをしているため、鏡子のことを「お嬢」と呼んでいる。
- 蜂谷ユカ (はちや ゆか)
- 黒曜谷高校スポーツ化学科2年。常にヘアバンドをしている。大抵鏡子の奇行にツッコミを入れる役回りになってはいるが、本人自身も癖のある性格らしい。
- 練曰く「千代と同じ苗字で、顔もなんとなく似ている」が、今のところ関係は不明。
- 長谷川留美子 (はせがわ るみこ)
- 黒曜谷高校スポーツ化学科1年。実力、ルックス共に優れ、中学時代は小雪とアイドル的人気を分け合う。練習試合で一度だけ対戦した練の実力(練は本気を出さないように抑えてプレーしていたが)を見抜く。
- 人懐っこく穏やかな性格だが、「あきらめる」と言う言葉を聞くと目の色が変わる。
- 作者の前作『G戦場ヘヴンズドア』の中で、鉄男と久美子の娘として最終話に登場している。
- 伊丹志乃 (いたみ しの)
- 黒曜谷高校スポーツ化学科1年。セッター志望。
- 練と同じくらい背は低いが、実力は高くどのポジションもこなす。が、頭に血が上ると冷静さを失う。プライドが高く自己中心的な性格で、チームメイトも今のところライバルとしか見ていない。
- 延友厚子 (のぶとも あつこ)
- 黒曜谷高校スポーツ化学科1年。男勝りな性格で口調も男言葉。奈緒とは古くからの友人。
- 小学生の時に練のチームに完敗したことがあり、練を激しくライバル視している。学力は弱い。
- 早坂奈緒 (はやさか なお)
- 黒曜谷高校スポーツ化学科1年。厚子とは古くからの友人。
- 見た目も中身もギャルで集中力にもムラがあるが、穴の無いオールラウンドプレイヤー。学力は弱い。
男子バレー部
- 由良木龍馬 (ゆらぎ りょうま)
- 黒曜谷高校スポーツ化学科2年。
- 滋への愛情表現として似顔絵入り弁当を持参する(そして自分で食べる)、社会人に変装して未散と同じバレーサークルに参加するなど、奇怪な行動が目立つ。練には一目置いている様子。
- 彼の姉も練の姉の真理とチームメイトだったようである。
- 千石雲海 (せんごく うんかい)
- 黒曜谷高校スポーツ化学科3年。男子バレー部主将、全日本ジュニア代表。
- 老け顔でどうみても高校生には見えない。小雪より留美子派。
[編集] その他
- 大石真理 (おおいし まり)
- 練の実姉。黒曜谷高校のエースアタッカーとして注目を浴びる名選手だったが、春高バレー決勝の前日に交通事故で他界。
- その後練は悲しみを紛らわすためにバレーに打ち込んでいったが、結果的にチームメイトとの溝を生むこととなる。
[編集] 単行本
- 1巻 2006年7月21日刊行 ISBN 978-4063721713
- 2巻 2007年2月23日刊行 ISBN 978-4063722628
各話のサブタイトルは、単行本各巻収録分ごとに共通したものになっている。
- 1巻『〇い〇〇(〇には漢字が入る)』
- 2巻『dog ~』