山田規三生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
山田 規三生(やまだ きみお、昭和47年(1972年)9月9日 - )は、囲碁の棋士。大阪市出身、日本棋院関西総本部所属、九段、山下順源七段門下。王座1期、三星火災杯準優勝など。低段時代は剛腕で「ブンブン丸」と呼ばれた。山田至宝六段、和貴雄七段の末弟。
[編集] 経歴
小学1年の時に東大阪囲碁教室に通い始め、2年の時に関西総本部の院生となる。4年から6年までは二人の兄とともに山下順源六段の内弟子となる。1989年入段。17歳二段時に「囲碁クラブ」誌のアマチュア強豪と若手プロ対抗の勝ち抜き戦に出場し、力で圧倒する碁形で連勝して「ブンブン丸」と名付けられた。
1997年、新人王戦優勝。1997年に王座戦で柳時熏王座を3-1で破り初タイトル獲得、関西総本部所属棋士では初の大タイトルともなった。 2000年、三星火災杯世界オープン戦で、決勝五番勝負で劉昌赫に1-3で敗れ準優勝。
2006年、八段で200勝により九段昇段。本因坊リーグ戦で依田紀基、羽根直樹の3者が5勝2敗の同率プレーオフとなり、羽根、依田に連勝して挑戦者となったが、初の七番勝負では高尾紳路本因坊に2-4で敗退。
1992、1993、1997年に松原賞受賞。「碁ワールド」誌1998年8月号から2000年6月号までエッセイ「とんぼり交友録」を連載。2006年10月から07年3月までNHK囲碁講座『山田規三夫の超攻撃法』の講師。詰碁作りでも「詰碁といえば山田」と言われるほどで、「碁ワールド」誌2007年1月号から「詰碁のエッセンス」を連載。通算成績は2006年4月まで、650勝247敗。
[編集] タイトル歴
- 王座 1997年
- 竜星戦 1999年
[編集] その他の棋歴
国内棋戦
- 新鋭トーナメント戦 優勝 1993、1998年
- 早碁選手権戦 準優勝 1994年(決勝で加藤正夫に敗れる)
- 棋聖戦 各段戦優勝
- 六段戦 1994、1995年
- 七段戦 1999年
- NEC俊英トーナメント 準優勝 1996年(決勝で森田道博に敗れる)
- 新人王戦 優勝 1997年(決勝で青木喜久代に2-0)
- リコー杯プロ棋士ペア碁選手権戦 優勝 2007年(岡田結美子とのペア)、準優勝 2000年(穂坂繭とのペア)
- 碁聖戦 挑戦者 2004年(依田紀基に1-3)
- 竜星戦 準優勝 2004年(決勝で高尾紳路に敗れる)
- 名人戦リーグ3期、本因坊リーグ6期
国際棋戦
- 日中スーパー囲碁
- 真露杯SBS世界囲碁最強戦
- 1997年 0-1(×徐奉洙)
- 農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦
- 2000年 0-1(×常昊)
- 2005年 0-1(×謝赫)
- 2006年 0-1(×彭筌)
- LG杯世界棋王戦 ベスト8 1998年
- 三星火災杯世界オープン戦 準優勝 2000年、ベスト4 1999年、ベスト8 2003年