岸由一郎
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岸 由一郎(きし ゆういちろう)は、日本の学芸員、交通史研究家である。
[編集] 経歴
福井県出身。東京学芸大学に進学し、青木栄一教授の指導を受けた。大学在学当時から鉄道ピクトリアル誌などへの投稿を始めた。
卒業後は交通博物館に勤務し、学芸員として勤務。
その一方、青木の影響も受け、出身地の福井県にある京福電気鉄道福井鉄道部(現在のえちぜん鉄道)など、地方の中小規模私有鉄道の車両研究を進めた。
また、廃線や会社整理などで散逸の激しい中小私鉄の資料保存にも日本各地で関わり、新潟交通電車線(1933年開業、1999年廃止)では沿線の新潟県西蒲原郡月潟村(現在は新潟市に吸収合併)での旧月潟駅舎及び車両3両、経営資料の保存活動を支援した。2007年4月1日に廃止予定のくりはら田園鉄道(前身の栗原電鉄は1918年起業、1921年路線開業)の資料保存についても老川慶喜らとともに関わっている。
なお、各地の鉄道資料保存に関する各種活動は、交通博物館学芸員としてではなく、岸個人として行っている。
[編集] 著作
- 『全国トロッコ列車 ファミリーで楽しむ愉快なレイルウェイたち』 (共著、JTBパブリッシング 、2001年)