心のラヴ・ソング
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心のラヴ・ソング | ||
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ポール・マッカートニー&ウイングス の シングル | ||
リリース | 1976年4月30日 | |
録音 | 1975年 | |
チャート順位 | ||
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ポール・マッカートニー&ウイングス 年表 | ||
ヴィーナス・アンド・マース/ロック・ショー | 心のラヴ・ソング (1976年) |
幸せのノック (1976年) |
心のラヴ・ソング(Silly Love Songs)は、1976年にポール・マッカートニー&ウイングスが発表した楽曲。または、同曲を収録したシングル。
アルバムでは『スピード・オブ・サウンド』収録。またベスト盤では『グレイテスト・ヒッツ』『オール・ザ・ベスト』に収録されている。また『ウィングス・オーヴァー・アメリカ』にライヴ版が、『ヤァ!ブロード・ストリート』に別テイクが入る。シングルカットは1976年4月。
[編集] 楽曲
評論家のリチャード・ゴールドシュタインに「ポールはバラードしか書けない」と批評された事に対し、ポールが「馬鹿げたラヴ・ソングの何が悪い?」と切り返した曲とされる。また一説では、ビートルズ解散後確執の続いていたジョン・レノンの「ハウ・ドゥ・ユー・スリープ?」(1971年)への反論とも言われるが、両曲の発表年は5年も開いており、また「ハウ・ドゥ・ユー・スリープ?」を受けた直後にポールも「サム・ピープル・ネヴァー・ノウ」でやり返していることなどから、信憑性は低い。
英米共にチャート1位*を記録し、特にアメリカでは6週連続させた。英米1位制覇はウイングスとしては始めてで、ウイングスの代表作と言ってもいいであろう。
*チャートはイギリスが『ミュージック・ウィーク』、アメリカが『ビルボード』での最高位を示す。
[編集] イントロ
独特のイントロは、ピンク・フロイドの「マネー」のテープループに触発されたという。
ところでこのイントロは、日本の幼児番組「ひらけ!ポンキッキ」で頻繁に効果音として用いられていた。同番組は他にもビートルズ楽曲からBGMを多く採り入れており(他楽曲についてはひらけ!ポンキッキを参照)、同番組が放映されていた1970~80年代に子供だった世代の多くは、「心のラヴ・ソング」自体を知らなくても、イントロは知らず知らずの内に記憶していると思われる。なお、「ひらけ!ポンキッキ」で用いられていた「(BGMと言うよりも)効果音」的なヴァージョンには、『ヤァ!ブロード・ストリート』版の方が近い。