性染色体
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性染色体(せいせんしょくたい)とは生物の性決定に関与することのある染色体。性染色体以外の染色体は常染色体という。
性染色体は雄と雌のいずれかがヘテロ接合となる。雄ヘテロ接合型の場合、XY型とXO型があり、雌ヘテロ接合型の場合は便宜的にZW型とZO型がある。XY型には哺乳類やショウジョウバエなどが含まれ、XO型にはホシカメムシやバッタなど、ZW型にはカイコやニワトリなど、ZO型にはミノムシやトカゲなどが含まれる。
高等植物やカタツムリでは雌雄同体、ワニでは卵の置かれた気温によって性が決定するなど、名称に反して性染色体が性決定に関与しない場合が多い。
ちなみに、XO型とZO型の「O」(英文字:オー)は「0」(数字:ゼロ)の変化で「無」を意味する。つまり、O染色体という染色体があるわけではない。
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