恒星日
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恒星日(こうせいにち、sidereal day)は恒星の見かけの日周運動に基づく時間間隔の一種である。(「こうせいじつ」あるいは「こうせいび」と読むこともある。)
視恒星日 (apparent sidereal day) は地球が360度自転するのに要する時間である。より正確に言えば、典型的な恒星が子午線を連続して2回上方通過する間の時間である。視恒星日は太陽日よりもわずかに短い。1太陽年(回帰年)は366.2422恒星日だが、太陽日では365.2422太陽日となるため、1恒星日は86164.091秒(23時間56分4.091秒)となる。
1年を恒星日で数えると「通常の」日で数えるよりも1日多くなる理由は、地球が太陽の周りの軌道上を1恒星日ごとに少しずつ公転しているので、地球上の観測者にとって365 + 1/4日経過した時、地球自身は366 + 1/4回自転していることになるためである。(地球は公転と同じ方向に自転している。北から見るとどちらも反時計回りになる。)
恒星時での深夜0時は春分点が子午線を上方通過する時刻である。
平均恒星日 (mean sidereal day) は実際の子午線通過ではなく、平均春分点の子午線通過に基づいて計算される恒星日である。