戯画
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戯画(ぎが)とは、おかしみのある絵、または戯れに書かれた絵。風刺の意図をもって書かれた物も多い。カリカチュアともいう。
日本でも多くの戯画が描かれてきたが、最も有名なものは平安時代に鳥羽僧正が描いたという説が有力な『鳥獣戯画』である。他にも例えば江戸時代末期の浮世絵師歌川国芳は多くの戯画を描いたことが知られている。葛飾北斎の『北斎漫画』も戯画性の強い作品の一つと言える。
戯画の多くは風刺やパロディの要素を持っている。
[編集] 関連項目
[編集] 文献
- 秋山光和監修『鳥獣人物戯画』丸善、2004年5月、ISBN 4621049763
- 鹿島茂『人獣戯画の美術史』ポーラ文化研究所、2001年7月、ISBN 4938547600
- 鹿島茂『60戯画 世紀末パリ人物図鑑』中央公論新社、2005年10月、ISBN 4122045983
- 鳥羽僧正覚猷(伝)『鳥獣戯画』岩崎美術社、1989年3月、ISBN 4753412970
- 林田遼右『カリカチュアの世紀』白水社、1998年1月、ISBN 4560038716
- 福田和彦編著『浮世絵戯画』河出書房新社、1992年2月、ISBN 4309261639
- トーマス・ライト『カリカチュアの歴史 文学と美術に現れたユーモアとグロテスク』新評論、1999年3月、ISBN 4794804385
- 原著: Thomas Wright, A history of caricature and grotesque in literature and art
[編集] 外部リンク
- 松岡正剛の千夜千冊: トーマス・ライト『カリカチュアの歴史』