拘縮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
拘縮(こうしゅく)とは関節包外の軟部組織が原因でおこる関節可動域制限のことである。
- 皮膚性拘縮
- 結合組織性拘縮
- 皮下組織や腱、腱膜の瘢痕拘縮。
- 筋性拘縮
- 高齢者が長期間寝たきりだったことに起因する廃用性の萎縮を指すほか、阻血によるフォルクマン拘縮もこれに含まれる。
- 神経性萎縮
- 痙性麻痺や痛みに対する反射性の筋緊張によるもの。
拘縮は歩行機能やADLの阻害因子となり、リハビリテーションの対象となることがある。特に、脳卒中患者や高齢者の介護では寝たきりにしておくことが筋拘縮を来たし、さらに自立度を下げる悪循環を形成しがちなため、関節を適切に運動させることが必要である。