控訴院
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控訴院(こうそいん)とは主に控訴により裁判を行う裁判所のことである。フランスの控訴院(Cour d'appel)がよく知られている。
日本においては、高等裁判所に相当する戦前の裁判所の名称として用いられた。本項では主に日本の控訴院について記す。
[編集] 概要
内地において、地方裁判所の判決に対する控訴の裁判を行う。東京控訴院では、民間人と皇族との間に起きた民事訴訟の第一審も扱う。長崎控訴院では、治外法権区域(租界)の領事裁判所の控訴審も扱う。
[編集] 沿革
- 1875年 - 東京・大阪・長崎・福島に上等裁判所が設置される。3か月足らずで福島上等裁判所が宮城に移転し、宮城上等裁判所となる。
- 1881年 - 控訴裁判所に改称。また、札幌控訴裁判所設置。
- 1882年 - 広島・名古屋に控訴裁判所が設置される。
- 1886年 - 控訴院に改称。
- 1945年 - 高松控訴院設置。また、長崎控訴院が福岡に移転し、福岡控訴院となる。
- 1947年 - 裁判所法の施行により、高等裁判所に改称される。
[編集] 関連項目
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