故障者リスト
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故障者リスト(こしょうしゃ-)とは、MLBなどにおいて、公認の医師により怪我や疾病のために試合出場が困難と診断された選手を登録するリスト。これに登録されることを「故障者リスト入り」と呼ぶ。登録期間中は公式戦に出場できない。MLBではDisabled List(略称DL)、NBAではInactive Roster、NFLではInjury Reserveと呼ばれる。
[編集] MLB
15日間と60日間の2種類あり、前者は該当選手を25人ロースター(登録選手枠)に、後者は40人ロースターに残したまま代わりの選手をマイナーリーグなどから補充することができる。
15日間、60日間の故障者リストに登録された選手は、当該期間が経過するまでは復帰できないが、期間の経過後も登録状態にとどまることは問題ない。15日間のリストに登録された選手はロースターの25人枠から人数の計算上外され、60日間のリストに登録された選手はロースターの40人枠の人数の計算から外されることとなる。メジャーリーグ所属選手のうち、有力選手を中心に、マイナーリーグに降格させない旨の特約つきの契約を締結しているケースがあることから、当該選手が故障により稼動できなかった際に、ロースターから実質的に除外して代わりの選手を登録するシステムとして機能する。
[編集] NBA
NBAにおいては、12人のロースターの他に故障者リストとして1人登録しておく必要がある。リストに入った選手は試合には出場できないが、練習への帯同は可能である。
[編集] 日本での故障者リスト制度
日本のプロ野球においても1990年から数年間、故障者リストの制度が設けられていた。当時はプロ野球各チームの支配下選手登録(70人)を1軍40人:2軍30人に固定し、開幕シーズン時にまずそれを振り分け、シーズン途中に最大5人までの1・2軍の入れ替えを行った他、9月からは1・2軍の枠を外して支配下登録選手であれば誰でもベンチ入り(1試合25人)登録(これを「出場選手登録」という)できるようになっていたが、全治までに2ヶ月以上かかってしまう場合は故障者リスト登録され自動的に1軍選手登録を外されて(2軍降格)治療に専念してもらい、代ってその分から2軍の選手を1軍登録に昇格させることができた。
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