日本陸軍鉄道連隊九七式軽貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

九七式軽貨車（きゅうななしきけいかしゃ）は日本陸軍鉄道連隊が使用した応急運転用貨車、九一式軽貨車の改良型。

積載許容荷重8～9トン、完全武装の兵員約40名を乗せることができた。車輪の外側と内側に車軸を締め付ける留めボルトがあり、これをゆるめることで1000mm軌間（主に東南アジアで使用）から1524mm（主にソ連で使用）まで改軌できる、車軸と車輪が可変構造になった特殊な車両であった。また、車軸受にローラーベアリングを採用しており、走行抵抗がいちじるしく低減し、後述のように永く用いられる一因となっている。一〇〇式鉄道牽引車と組み合わせると1067mmでの軽運搬作業もできた。

泰緬鉄道建設時にレール輸送で活躍した。戦後全国の私鉄に放出されて、堅牢さや取り扱いのやさしさゆえに今なお西武鉄道、京成電鉄、新京成電鉄、小湊鉄道、茨城交通の車両工場や車庫などで見ることができる。

[編集] 諸元

• 全長　7.3m
• 全幅　2.5m
• 全高　1.7m
• 自重　2.196t
• 車輪径　400mm
• 積載許容荷重　無蓋貨車 8t、材料車（枕木およびレールを積載） 9t

[編集] 参考文献

• 鉄道器材票券保安器甲乙外一点制式制定ノ件　（陸軍省大日記甲輯 昭和13年）　アジア歴史資料センター　レファレンスコード：C01001615600

票券保安器甲、票券保安器乙、九七式貨車

• 笹田昌宏「貨物鉄道博物館だより 旧日本陸軍91式・97式軽貨車のナゾ」

ネコ・パブリッシング『Rail Magazine』2004年７月号 No.250　p131

この「日本陸軍鉄道連隊九七式軽貨車」は、武器・兵器に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。（軍事ポータル|軍事PJ|航空PJ）