新京成電鉄
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | 新京成、新京成電車 |
本社所在地 | 273-0192 千葉県鎌ケ谷市くぬぎ山四丁目1番12号 |
電話番号 | 047-389-1111 |
設立 | 1946年(昭和21年)10月23日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 鉄道による一般運輸事業、土地建物の売買、仲介及び賃貸事業 |
代表者 | 代表取締役社長 片岡遼一 |
資本金 | 59億3,594万378円(2006年3月31日現在) |
売上高 | 149億円(2006年度:単独) 201億円(2006年度:連結) |
従業員数 | 503人(2006年3月31日現在) |
主要株主 | 京成電鉄 39.3% 京成開発 日本生命保険 関鉄クリエイト 帝都自動車交通 |
主要子会社 | 船橋新京成バス・松戸新京成バス・習志野新京成バス・船橋バス |
外部リンク | www.shinkeisei.co.jp/ |
特記事項:2006年6月28日に、片岡遼一(京成電鉄専務取締役鉄道本部長)が代表取締役社長に就任。梅崎利秋代表取締役社長(当時)は、代表取締役会長に |
新京成電鉄株式会社(しんけいせいでんてつ、英称 Shin-Keisei Electric Railway Co.,Ltd.)は、千葉県に1路線を有する鉄道会社。京成グループの会社(持分法適用関連会社)。「K'SEI」ロゴを使用している。東京証券取引所一部上場。準大手私鉄に分類される。パスネットの符丁はSK。
本社所在地は千葉県鎌ケ谷市くぬぎ山4丁目1番12号。
鉄道事業のほか、不動産業等を行っている。なお、バス事業については、2003年10月1日に全て分社した。
目次 |
[編集] 歴史
新京成線の詳細な歴史は、新京成電鉄新京成線も参照のこと。
- 1946年10月23日 会社設立。
- 1947年12月27日 新津田沼駅(初代)~薬園台駅間営業開始。
- 1948年8月6日 薬園台駅~滝不動駅間開業。
- 1949年 自動車事業営業開始。
- 1949年1月8日 滝不動駅~鎌ヶ谷大仏駅間開業。
- 1949年10月17日 鎌ヶ谷大仏駅~鎌ヶ谷初富駅(現:初富駅)間開業。
- 1953年10月21日 全線で軌道を1067mmから1372mmに改軌。
- 1953年11月1日 前原駅~京成津田沼駅間開業。2代目新津田沼駅開業。同駅(初代)~前原駅間廃止。
- 1955年4月21日 鎌ヶ谷初富駅~松戸駅間が開業し、全線開業(単線)。
- 1959年11月30日 全線で軌道を1372mmから1435mmに改軌。
- 1961年8月23日 新津田沼駅(3代目)~前原駅間開業。2代目の同駅は藤崎台駅に改称。
- 1968年5月14日 新津田沼駅、現在地に移転(4代目)。同駅(4代目)~京成津田沼駅間開業。前原駅~藤崎台駅~京成津田沼駅間廃止。
- 1975年2月7日 京成津田沼~新津田沼間1.2kmを除く全線複線化完成。
- 1979年3月9日 北総開発鉄道線(当時)と相互直通運転開始。
- 1984年3月19日 住宅・都市整備公団線(当時)と相互直通運転開始。
- 1985年7月1日 定期券発行機使用開始(係員操作型)。
- 1987年4月5日 三咲駅橋上化。自動改札機導入開始(三咲駅)。
- 1992年7月8日 北総開発鉄道線、住宅・都市整備公団線(当時)との相互直通運転廃止。
- 1994年4月1日 ダイヤ改正。データイムは12分間隔のパターンダイヤとなる。新京成初の冊子型有料時刻表(税込200円)を発売。
- 1995年4月1日 SKカード(ストアードフェアシステム)導入。
- 1996年4月1日 ダイヤ改正。最高速度を従来の75km/hから85km/hに向上。データイムは10分間隔となる。2回目の冊子型有料時刻表(税込200円)を発売。スピードアップ記念SKカードも発売された。
- 1999年8月2日 新京成電鉄ホームページ開設。
- 2000年10月14日 パスネット運用開始。
- 2002年3月1日 東証一部上場。
- 2002年7月26日 車両部門でISO9001:2000認証取得(登録日)。
- 2002年11月1日 忘れ物検索システム導入(鉄道)。
- 2003年3月13日 高根変電所新設。
- 2003年10月1日 バス事業分社化により自動車事業は全てグループ会社の運営となる。
- 2003年10月4日 ダイヤ改正。夜間帯の増便、終電繰り下げが行われたが夕ラッシュ時の運転間隔が広がった。また、3回目の冊子型時刻表が作成され駅で無料配布された。
- 2003年10月31日 八柱駅第2ビル竣工。
- 2006年12月10日 ダイヤ改正。データイムのみ20分間隔で京成千葉線千葉中央駅まで直通運転開始。また、運転時分の見直しが行われ松戸~京成津田沼が40分から44分のゆとりダイヤに。 4回目の冊子型時刻表が無料配布された。
- 2007年3月18日 PASMOを導入。
[編集] 新京成電鉄グループ会社の歴史
- 1979年7月25日 大成輸送より現・船橋グリーンハイツ線の営業権と車両を譲受され、船橋バス株式会社を設立した。
- 2003年10月1日 バス事業を分社化。船橋新京成バス・習志野新京成バス・松戸新京成バスの3社の営業を開始した。
[編集] 路線
[編集] 車両
過去の車両については、京成電鉄#廃車・転出青電を参照。
車両の電動機や制御装置などの電気機器は、三菱電機製である。これは、1955年の全線開業に際し、三菱電機の協力があったためという。但しN800形は親会社である京成の3000形をベースにしているため、電動機のみが三菱電機製である(制御装置は東洋電機製造製である)。
現有車両は全て「8」から始まる形式となっている。もともと800形があって、新京成にとっては大変使いやすい車両だったようで、それを上回る車両ということで8000形と命名され、さらに800形と8000形の長所を併せ持った車両ということで8800形と命名されたという説がある。その後8900形、さらにN800形と続いているが、車両形式には独特のこだわりがあるようだ。また、京成他各社の協定による割り当て(1・2は京急、3は京成、4が欠番、5は都営、6は元々都営だが京急が使用、7は北総、8は新京成、9は千葉NT)が元とも言われているが、住宅都市整備公団(当時)2000形が9000形に改番したのは都営地下鉄への直通運転を開始した後であり、正確な事情は不明である。
[編集] 列車番号
- 新京成では運行番号と関係なく、下り列車では1から奇数を、上り列車では2から偶数を始発列車から順に振っていく付番方法となっている。
- ちなみに、親会社の京成電鉄や、その乗り入れ先である北総鉄道・都営浅草線・京浜急行電鉄では、始発駅の発車時刻の「時」の数字と運行番号2桁(北行列車では1を引いた偶数、前後にアルファベット1文字が加わる場合もある)とを組み合わせた付番法であり、新京成のそれとは全く異なる(列車番号の付番方法#京成電鉄を参照)。
- 運転区間によって百位の数字が区別されており、それぞれの種類ごとに始発駅発車順の付番となっている。
- 松戸-京成津田沼(新津田沼)間・・・・1列車および2列車から順に、**、1**を経て2**まで
- 松戸-(京成津田沼経由)-千葉中央間の京成千葉線直通列車・・・・3**(ただし、下り301列車は欠番)
- くぬぎ山-京成津田沼(新津田沼)間の区間列車・・・・5**
- 松戸-くぬぎ山間の区間列車・・・・7**
- 新津田沼-京成津田沼間の区間列車・・・・8**(現行ダイヤでは早朝の下り801列車のみ)
- なお、千葉線直通列車では3xx列車が直通した場合、京成ではaaxxF(aaは始発駅発車時刻の「時」、Fは新京成所属車を表わすアルファベット。)という列車番号になる。京成線内での運行番号は、下り列車ではxx、上り列車ではxx+1の奇数となる。
[編集] 運賃
大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2004年12月1日現在。
キロ程 | 運賃(円) |
初乗り5km | 140 |
6~9 | 170 |
10~13 | 190 |
14~17 | 210 |
18~22 | 230 |
23~27 | 250 |
[編集] 関連会社
- 子会社
- 船橋新京成バス
- 習志野新京成バス
- 松戸新京成バス
- 船橋バス
- スタシオン・セルビス(下総興業から改称)
- エスピー産業
- エスケーサービス
- 新京成エステート
- 新京成フロンティア企画
- 持分法適用会社
- かつて存在した子会社
※船橋新京成バス・習志野新京成バス・松戸新京成バスの3社は、2003年10月1日に新京成電鉄から分社して独立した会社である。 ※「船橋新京成バス」と「船橋バス」は名称は似ているが別の会社であるが、合併の可能性もささやかれている。
[編集] 労働組合
新京成電鉄の労働組合は、「新京成交通労働組合」という名称で私鉄総連に加盟している。同組合の下部組織として「新京成電鉄労働組合」と「新京成バス労働組合」があり、ユニオンショップ制であるので社員は一部管理職等を除きそれらに所属することになる。 バス事業は3社に分かれているが、組合は1つになっている。
[編集] 沿革
1947年10月25日に「新京成電鉄電鉄労働組合」を結成。鉄道の営業開始は同年12月27日なので開業より2ヶ月早い。 1997年10月30日には関係者により組合結成50周年の祝賀会が開催された。組合50年史も出版され、関係者に配布された。その後2003年のバス事業分社化に伴い、「新京成交通労働組合」となり、交通労組の下部組織として「電鉄労組」と「バス労組」がある現在の状態になった。
[編集] 現在の概要
- 新京成電鉄の組合員は「新京成電鉄労働組合」に、船橋新京成バス・習志野新京成バス・松戸新京成バスの組合員は「新京成バス労働組合」に所属する。バス会社の社員は、分社前は新京成電鉄労働組合に所属していたが分社時に移籍した。
- 以前は新津田沼駅付近の線路沿いにあったが、現在は五香駅付近の線路沿いに移転し、電車の車窓から建物が見える。同駅ホームの松戸側先端付近の線路脇にある。
- 2003年のバス事業分社前は「新京成電鉄労働組合」という1つの組織で、私鉄総連への加盟も「新京成電鉄労働組合」という名称で行っていた。
- 船橋バスは、もともと別会社(大成輸送)であったという経緯から、新京成交通労組には属していなかったが、独自の労働組合があった。組合結成時には新京成労組から組合旗を贈っている。
長年にわたり、独自に活動していたが、2006年秋に新京成交通労組に加盟した。 - 旧電鉄系組合で行うボーリング大会・野球大会・サマーキャンプ等の交流行事は交通労組で行う(従って交通労組に属さない船橋バスは参加しない)。 そのほか、職場ごとの支部で交流行事を行うこともある。
- 広報誌の名称は「新路」(しんろ)で新聞版で発行される。そのほか、冊子版で発行されることもあり、組合員から寄せられた原稿が掲載される。内容は家族の話題や趣味の話題など。
- その他の子会社には労働組合はない。
- 新京成電鉄の社員(労働組合員)が子会社に出向した場合、組合員資格は停止される。組合費は納入しない。電鉄本体に戻って組合員資格が復活した場合、また組合費を納入する。組合費は給料から天引きされる(これをチェックオフ制度という)
[編集] その他
- 比較的早くからVVVFインバータ制御方式の電車を投入したり、ストアードフェアカード(SKカード)の導入を行うなど、意欲的な面がある。バス部門も、深夜バス運行・ノンステップバス導入は千葉県内の事業者で初めてのことであった。
- 動力車操縦者(運転士)の養成は京成電鉄に委託しているので、新京成の運転士になるためには京成線の車両と線路で訓練を受ける。資格取得後、改めて新京成線内で訓練を受ける。これは、新京成社内には免許の取得ができる動力車操縦者養成所がないためである。
- 2006年10月1日に、創立60周年を記念し、制服が変更された。新しい制服はグレー(旧制服は紺色であった)。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
大手私鉄 | 東京急行電鉄・小田急電鉄・京王電鉄・京成電鉄・京浜急行電鉄・相模鉄道・西武鉄道・東武鉄道・東京地下鉄 |
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中小私鉄・第三セクター等 | 新京成電鉄・北総鉄道・箱根登山鉄道・埼玉高速鉄道・東葉高速鉄道・横浜高速鉄道・首都圏新都市鉄道・伊豆箱根鉄道・関東鉄道・江ノ島電鉄 |
公営事業者 | 東京都交通局・川崎市交通局・横浜市交通局 |
モノレール・新交通システム | 多摩都市モノレール・ゆりかもめ・千葉都市モノレール・横浜新都市交通・舞浜リゾートライン |
バス(発行事業者のみ) | 伊豆箱根バス・神奈川中央交通・関東バス・京浜急行バス・西武バス・東急バス・西東京バス・富士急行・山梨交通・江ノ島電鉄・京王電鉄バス・国際興業・箱根登山バス・船橋新京成バス・小田急バス・立川バス・川崎鶴見臨港バス・京成バス・相模鉄道・千葉交通・東武バスセントラル・日立自動車交通・平和交通 |
相互利用 | JR東日本他(Suica) |