明神池
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明神池(みょうじんいけ)は、日本各地にある湖沼で、いずれも神社の境内にある景勝地。
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[編集] 明神池(長野県)
明神池は上高地の奥の穂高神社奥宮境内にあり、神域となっている。なお、「かみこうち(現在の漢字表記は「上高地」だが、本来は「神垣内」)」の地名は、穂高神社とその祭神である穂高見命(ほたかみのみこと)の地であることに由来する。交通拠点となる上高地バスターミナルから徒歩でおよそ50分かかる。池はひょうたん型で一の池と二の池に分かれており湖面へ映る木々が美しい。神秘的な感覚が味わえ散策にはもってこいである。明神岳で土砂崩れが起き、梓川支流の沢がふさがれてできた。かつては三の池もあったが土砂災害により消えてしまった。神社内の池であるので拝観料500円がかかる。毎年10月8日に例大祭である、御船神事が開催される。
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[編集] 明神池(山口県)
明神池は笠山と本土の間の溶解岩と砂州により成り立つ海跡湖で、溶解岩の間から外海に通じており外海の潮の満ち引きに応じて水位が変化する汽水湖となっている。国の天然記念物に指定されている。
池全体が厳島神社の境内に位置し、豊漁祈願の奉納に由来するとされるボラ、イシダイ、マダイ、コノシロ、クサフグなど海水魚が生息する。周辺の土産物屋で観光客向けに魚のえさが売られており、餌付けにより大きく育ったこれらの魚の群れているさまを岸辺からも観察できる。最寄駅は西日本旅客鉄道(JR西日本)の越ヶ浜駅で、萩市内からは越ヶ浜行きのバスも利用可能。
- ボラは回遊魚であり、一般には日本近海では繁殖しない。しかし明神池ではボラはクロダイ・メジナ・コノシロなどと共に春に池で繁殖しているという[1]。
- 池畔に都落ちした際の三条実美の歌碑がある。 「この国の濁らぬ水にすむ魚は 游ふさまさへ勇ましきかな」
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[編集] 明神池(静岡県)
明神池(みょうじんいけ)は、静岡県沼津市井田集落にある池である。井田集落の南、駿河湾と井田松江古墳群のある丘の間にあり海からは数十mしか離れていないが淡水の池である。ヒトモトススキを主体としたヤチボウズ(谷地坊主)かある。熱帯を中心に分布するテツホシダなど特徴的な植生が周囲を取り囲んでいる。 井田の明神池(いた-)とも。