地形図
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地形図(ちけいず)とは、測量を元に地図記号などで地形を精細に表した地図である。 これを元に道路・河川等の工事を行ったり、住宅地図や道路地図が作成される。最近では衛星画像との組み合わせで作られることもある。
地形のほか、道路、鉄道、建物、高圧線などの土地の利用状態も把握できる。大型書店や国土地理院で入手することが可能であるほか、近年、地形図の一部については国土地理院のサイトで閲覧できるようになった。また、国土地理院が電子国土ポータルで一般に無償提供している「電子国土Webシステム」を活用することにより、単に地形図を閲覧するのみにとどまらず、情報発信者が保有する独自の情報を国土地理院のサーバから提供する背景地図情報に重ね合わせ、地理情報発信サイトを構築することも可能になっている。
公で編集している地形図には、国土地理院発行基本図、森林基本図(縮尺1/5000)、海図などがある。
地形図は、国土地理院が日本全域について統一した規格と精度で作成している。また、いろいろな分野で利用しやすいよう、表示事項の取捨選択、線の太さや地図記号、名称の文字の大きさなど一定の図式に従って表現されている。道路工事などの公共測量で同一レベルの地形図を作成する場合はその図式に従うことになる。
緯度・経度を30度刻みで表現した地形図。各地形図のファイルサイズは1800x1800, 1MB。60px=1分、1px=1秒。 |
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[編集] 狭義の地形図
狭義では、国土交通省国土地理院発行の基本図のうち、縮尺が5万分の1・2万5千分の1・1万分の1のものを地形図という。2500分の1・5000分の1のものは国土基本図、20万分の1のものは地勢図、50万分の1のものは地方図、100万分の1・300万分の1・500万分の1のものは国際図と呼んでいる。紙地図には透かしが入っている。
[編集] 5万分1地形図
2万5千分1を基に作成される。
紙地図では460[mm]*580[mm](柾判)。
[編集] 2万5千分1地形図
全国整備されている地形図では一番大きい縮尺の地図で、国の基本図と呼ばれている。全国を二次メッシュ約4,300面で覆っている。
道路、鉄道、建物、土地の高低や起伏、水系、植生、土地利用等が実測に基づき正確に作成されている。
紙地図では460[mm]*580[mm](柾判)。
[編集] 1万分1地形図
国土基本図を基に作成される。
紙地図では520[mm]*738[mm](四六半裁)。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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