最高裁判所調査官
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最高裁判所調査官(さいこうさいばんしょちょうさかん)は、最高裁判所に所属する裁判所調査官のこと。最高裁判所判事の案件の審理を補佐する。裁判所調査官は本来裁判官以外の裁判所職員の一種であるが、最高裁判所調査官のみはキャリア裁判官(職業裁判官)が、判事(通例、東京地方裁判所判事)の身分のまま充てられて務める。
最高裁判所は日本に一つしかなく、毎年夥しい数の上告事件等を扱う一方、最高裁判所の裁判官数は15名(最高裁判所長官1名および最高裁判所判事14名)と法定されているため、とてもこれらの上告事件を裁判官だけで審理することは不可能である。そこで、最高裁判所では裁判所調査官制度を活用し、判事の身分を有する若手の裁判官を最高裁判所調査官に任命して、裁判官の審理の補佐を行わせている。
2006年現在、最高裁判所には調査官が34名(うち、首席調査官1名、上席調査官3名(民事、刑事、行政に分かれている))が在籍している。
現在の最高裁調査官は、任官から15年弱程度の実務経験を経た比較的若手の判事を中心に任命されているようである。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 最高裁判所調査官一覧 (e法規のサイトより)