朝比奈三代子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
朝比奈 三代子(あさひな みよこ、本名:高橋 三代子(たかはし みよこ)1969年9月24日 - )は日本の元女子マラソン選手(元日本最高記録保持者)。神奈川県出身。
中延学園高等学校(現・朋優学院高等学校)時代に日本選手権1500mで優勝。1988年に同校を卒業後、旭化成陸上部入部。1992年の大阪国際女子マラソンでマラソンデビューを果たすが、30km以降で失速し2時間30分48秒で9位。その後、1993年、1994年と続けて同大会に出場するもやはり30km以降が鬼門となり好記録を残すことができなかった。更に1994年の大会では朝比奈の2年後輩に当たる安部友恵にマラソン初制覇及び日本最高記録樹立(2時間26分09秒)を許し先を越される格好となったが、これが発奮材料となり、約2ヶ月半後の1994年4月に行われたロッテルダムマラソンで2時間25分52秒の日本最高記録で優勝した。この記録が出たときには、日本女子の2時間25分突破は時間の問題と思われたが、日本の女子マラソンが記録的な停滞期に入り、関係者の予想とは裏腹にこの記録は1998年の名古屋国際女子マラソンで高橋尚子が更新するまで4年近くも日本最高を維持することになった。しかし、その後はレースで好成績を残すことができず、マラソンでのオリンピックや世界陸上選手権への出場は叶わなかった。1997年3月、同陸上部を退部。
同じ旭化成のマラソンランナーだった高橋浩一と結婚したが、2006年3月に高橋を胃ガンのため43歳で失う悲運に見舞われた。