旭化成
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
本社所在地 | 大阪府大阪市北区堂島浜1-2-6 |
設立 | 1931年5月21日 |
業種 | 化学 |
事業内容 | 繊維、住宅、建材、化学、医薬品、エレクトロニクス |
代表者 | 蛭田史郎 |
資本金 | 1,033億8,900万円 |
売上高 | 単体:426億円(2006年3月期) 連結:1兆4,986億円(2006年3月期) |
関係する人物 | 野口遵 |
外部リンク | http://www.asahi-kasei.co.jp/ |
旭化成株式会社(あさひかせい)は、旭化成グループの持株会社である。
東証第1部、大証第1部などに上場(証券コード: 3407)する。登記上の本店所在地は大阪府大阪市北区堂島浜一丁目2番6号新ダイビルであるが、実際の本社業務は東京本社(東京都千代田区有楽町一丁目1番2号日比谷三井ビル)で行っている。ただし同社の発祥の地は宮崎県延岡市である。
目次 |
[編集] 概要
ルーツは「日本窒素肥料株式会社(現在のチッソ)」で、旧財閥「日窒コンツェルン」の一員であった。
元来、化繊品の製造をしていたが、医薬品や繊維加工技術から発展した弱電部品の製造、そして耐火性・耐候性を前面に打ち出した新建材「ヘーベルパワーボード」やそれを使用した「へーベルハウス」ブランドの住宅、家庭用品「サランラップ」、「ジップロック」などの商品も扱う。2003年に、酒類・食塩製造など非中核事業を売却した上で、持株会社に移行し、各事業の運営は子会社へ移った。
群馬県前橋市に所在する発泡スチロールメーカーの「旭化成」は完全な別会社であり、資本関係などはない。
[編集] 沿革
- 1906年(明治39年)1月12日 - 曽木電気株式会社設立。
- 1908年(明治41年) - 商号を日本窒素肥料株式会社に変更。
- 1922年(大正11年) - 旭絹織株式会社設立
- 1931年(昭和6年)5月21日 - 日本窒素肥料株式会社延岡工場が独立し、延岡アンモニア絹絲株式会社設立(日窒コンツェルンの一員)。
- 1933年(昭和8年) - 延岡アンモニア絹絲株式会社は、日本ベンベルグ絹絲株式会社および旭絹織株式会社を合併し、社名を旭ベンベルグ絹絲株式会社と改称
- 1943年(昭和18年) - 旭ベンベルグ絹絲株式会社は、日本窒素火薬株式会社を合併し、商号を日窒化学工業株式会社に変更。
- 1946年(昭和21年) - 商号を旭化成工業株式会社に変更。
- 1952年(昭和27年) - 旭ダウ株式会社設立。
- 1976年(昭和51年) - 株式会社旭化成テキスタイル設立。
- 1982年(昭和57年) - 旭化成工業株式会社が旭ダウ株式会社を合併。
- 1992年(平成4年) - 旭化成工業株式会社が東洋醸造株式会社と合併。
- 1994年(平成6年) - 旭化成工業株式会社が株式会社旭化成テキスタイルを合併。
- 1999年(平成11年) - 食品事業(同事業を扱う子会社含む)を日本たばこ産業株式会社へ譲渡。
- 1999年(平成11年) - 旭化成ワッカーシリコーン株式会社設立。
- 2001年(平成13年)4月1日 - 商号を旭化成株式会社に変更。英文名称もAsahi Chemical Industry Co., Ltd.からAsahi Kasei Corporationに変更。
- 2001年(平成13年) - 蝶理株式会社及び蝶理コム株式会社の株式を売却。
- 2002年(平成14年) - 焼酎及び低アルコール飲料事業をアサヒビール株式会社及びニッカウヰスキー株式会社へ譲渡。
- 2003年(平成15年)7月 - 清酒、合成清酒事業、及び富久娘酒造株式会社の株式の総てをオエノンホールディングス株式会社へ譲渡。
- 2003年(平成15年)10月1日 - 吸収分割により下記主要7子会社に営業を承継させ、持株会社へ移行。
- 2003年(平成15)11月 - 新日本ソルト株式会社及び赤穂海水株式会社の株式を株式会社ソルトホールディングス(現在の日本海水)へ譲渡。
- 2005年(平成17)4月 - 旭化成情報システム株式会社(現在のAJS株式会社)の株式51%をTIS株式会社へ譲渡。
[編集] 関係会社
[編集] 主要7子会社とその関係会社
- 旭化成せんい株式会社
- 旭陽産業株式会社
- 旭化成ケミカルズ株式会社
- チッソ旭肥料株式会社
- 山陽石油化学株式会社
- 旭化成ライフ&リビング株式会社
- サランラップ販売株式会社
- 旭化成建材株式会社
- 旭化成ホームズ株式会社
- 旭化成エレクトロニクス株式会社
- 旭シュエーベル株式会社
- 旭化成電子株式会社
- 旭化成マイクロシステム株式会社
- 旭化成ファーマ株式会社
- 旭化成メディカル株式会社
[編集] その他子会社・グループ会社
- 旭化成商事株式会社
- 広島旭化成スクラムハウス株式会社
- 旭化成海外法人各社(アメリカほか多数)
- 旭化成アミダス株式会社
[編集] 持分法適用関連会社
[編集] その他関係会社
- チッソ株式会社 - 日本窒素肥料株式会社の後身企業
- センコー株式会社 - 旭化成が筆頭株主
- 株式会社ニッチツ - 旭化成が第2位の大株主
- 積水化学工業株式会社 - 旭化成が第3位の大株主
- 積水化成品工業株式会社 - 旭化成ケミカルズが第8位の大株主
- ソルトホールディングス株式会社 - 旭化成が第2位の大株主
- スカイネットアジア航空株式会社(SNA) - 旭化成が株式一部保有
- 旭化成ワッカーシリコーン株式会社 - 旭化成ケミカルズ50%、ワッカーケミー社50%
[編集] かつての関連会社
- 旭ダウ株式会社(旭化成(旧)とダウケミカルの合弁会社)
- 旭チバ株式会社(旭化成(旧)とチバガイギーの合弁会社)
- 株式会社富久娘酒造(旧東洋醸造の酒造部門と事業統合)
- 新日本ソルト株式会社(旧新日本海水)
- 赤穂海水株式会社
- 株式会社サンバーグ
- 株式会社旭フーズ
[編集] 同根企業
[編集] 関連人物
[編集] スポーツ
1951年創設の柔道部は、全日本実業団体対抗大会を11回制した名門で、オリンピックでも上村春樹、中村兼三、内柴正人と3人の金メダリストを輩出したのを初め、9人で延べ11回の出場を果たしている。2000年シドニーの100kg超級銀メダルの篠原信一も旭化成の所属であった。また、2004年アテネの銀メダリスト泉浩も明治大学卒業後旭化成入りした。
一方、1946年に創立された陸上部も輝かしい戦績を誇る。1992年のバルセロナオリンピック男子マラソン銀メダリストの森下広一、1991年の東京世界選手権男子マラソンで優勝した谷口浩美を初め、宗茂、宗猛、佐藤信之、児玉泰介、女子でも千葉真子、安部友恵、宮原美佐子といった錚々たるアスリートが活躍した。
[編集] 関連項目
- サランラップ
- へーベルハウス
- リチウムイオン二次電池
- 旭化成陸上部
- 旭化成せんいキャンペーンモデル
- 旭化成スパーキッズ
- スター千一夜
- なるほど!ザ・ワールド(復活特番でもスポンサーに参加している)
- メトロポリタンジャーニー
- フジテレビ月9ドラマ(上記3番組終了後スポンサーに参加)
- サザエさん(複数社提供になってから数年間スポンサーに参加)
- 伊東家の食卓(子会社がスポンサーに参加している)
- 情報プレゼンター とくダネ!(同上)
- スーパーモーニング(同上)
- THE・サンデー(同上)
- 延岡市
- 酎ハイ
- 日本ハム
- カネボウ
- イヒ