末永直海
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末永直海(すえなが なおみ、1962年-)は、日本の小説家。福岡県北九州市出身。北九州デザイナー学院グラフィックデザイン学科卒業。
作家になる前はアングラ女優、巡業演歌歌手などを行っていた。無名時代に参加したコンテストで、審査員の前で全裸になるパフォーマンスを行い、写真週刊誌などをにぎわせたこともある。
「少年チャンピオン」でも漫画を描いていた事があり、連載打ち切り後、ふとした会話がきっかけで小林よしのりの家に行くと、その日の内にメシスタント(飯を作るアシスタント)をやっており、よしりん企画初代秘書の座につく。「お前(末永)ほどのアホは初めて見たが、お前のアホは俺様(小林)が観察する為にあるのだから、むやみに人前でアホを披露してはいけない」が採用理由の一つだと言う。
主に『おぼっちゃまくん』と『ゴーマニズム宣言』初期を担当、『ゴー宣』単行本化の主張、『異常天才図鑑』などを企画する。小林の作品内にもキャラクターとして登場。これが名前と存在、愛称ピャーポを広く知られるきっかけになった。
「噂の真相」(作中では、噂の貧相と表記)に悪意的なスキャンダルが書かれると知り、その事が小林の足を引っ張ってしまう事になるかもしれないと、睡眠剤が無いと眠れないほどに気に病み、ついには退社に至ってしまう(小林はその後、噂の真相を徹底的に攻撃するも、「相手の売り上げを伸ばすだけだった」と語る)
しばらく不遇の時期があったが、再度の演歌歌手、ホステスなどを経て、1996年、処女作『薔薇の鬼ごっこ』で第三回蓮如賞を受賞し小説家デビュー。第一作『百円シンガー極楽天使』が2002年、文化庁選出の海外輸出小説(明治~平成27作品)に選出され、ロシア・イギリス・アメリカで翻訳刊行される。小林の『わしズム』にも長らく連載を行う。
最新作は、インターネットで知り合った20歳年下の学生と、婚約に至るまでを描いた私小説「ママカノ」。牧野出版のWEBサイトにて連載中。
[編集] 著作
- 『薔薇の鬼ごっこ』(河出書房新社、1997年)
- 『百円シンガー極楽天使』(河出書房新社、1997年)
- 『浮かれ桜』(講談社、1999年)
- 『煩悩配達人』(小学館、2000年)
- 『蟲篭のブル-ス』(祥伝社、2001年)
- 『合鍵の森』(光文社、2001年)
- 『アプルアプリケ』(角川書店、2002年)