本因坊丈策
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本因坊丈策（ほんいんぼうじょうさく、享和3年（1803年） - 弘化4年（1847年）12月17日）は、江戸時代の囲碁棋士で、家元本因坊家の13世、七段上手。本因坊元丈の実子で、本因坊丈和引退後に家督を継ぐが、井上幻庵因碩の名人碁所出願に際して、跡目の秀和に争碁を打たせた。
天保5年(1834年)に、六段で本因坊丈和の跡目となる。同年御城碁に初出仕。翌天保6年の御城碁では、これが御城碁最終局となる安井仙知に先番11目勝ちし、これが丈策一生の好局と言われている。その後周囲の推薦によって七段昇段。
丈和が天保10年(1839年)に引退し、丈策が13世本因坊となる。翌年に土屋秀和を跡目として、七段に進める。丈和の引退によって幻庵因碩が名人碁所の願書を寺社奉行に提出したのに丈策は異義を申し立て、各家元は争碁の相手を選ぶよう申し付けられて、丈策、林元美らは秀和を指名する。幻庵は当主の丈策が打つべしと主張したが、棋力では勝てる見込みの無い丈策は苦しみ病に倒れ、寺社奉行稲葉丹後守正守は幻庵と秀和の四番の争碁を申し付けた。結局秀和は先番で勝ち、幻庵は名人願を取り下げることとなった。
病弱であったが、御城碁は弘化3年(1947年)まで勤める。弘化4年没。丈策は学者肌の文人であったとされ、丈和が丈策を後継者にしたのは、師の元丈の恩に報いるためとの巷説もある。
[編集] 参考文献
- 相場一宏、福井正明「碁界黄金の十九世紀(第17-18回)」（「碁ワールド」誌2003年11-12月号）
[編集] 外部リンク
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