札幌市交通局5000形電車
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
5000形電車(-けいでんしゃ)は、札幌市交通局が保有する電車車両である。札幌市営地下鉄南北線のみで運用される。
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[編集] 概要
1995年に2000形の老朽取り替えを目的に登場した。
車体は東西線の6000形や東豊線の7000形と同様の18mボギー車となり、2000形や3000形の13.5m・2車体連接構造から大型化された。3M3Tの6連で2000形や3000形の8連と同じ長さとなっている。
平行カルダン駆動とVVVFインバータ制御で直径850mmの鉄車輪並みの小径のゴムタイヤとなっている。また、札幌市営地下鉄では登場時から初の自動放送装置が採用された。
編成は、真駒内寄りから5100(Tc1)-5200(M1)-5300(M2)-5400(T)-5500(M3)-5600(Tc2)となっている。
扉は両開き4扉、編成は6両編成で、自動放送を装備している他、扉の上部には地図式とLED式を併合した案内表示器が設置されている。また、北海道を走る鉄道車両では唯一の4扉車である。
[編集] 製造
全車川崎重工製である。
- 01編成:1995年10月、2000形16編成と置き換え
- 02編成:1996年11月、2000形10編成と置き換え
- 03編成:1996年12月、2000形03編成と置き換え
- 04編成:1997年1月、2000形09編成と置き換え
- 05編成:1997年2月、2000形17編成と置き換え
- 06編成:1997年3月、2000形05編成と置き換え
- 07編成:1997年3月、2000形08編成と置き換え
- 08編成:1997年11月、2000形02編成と置き換え
- 09編成:1997年12月、2000形04編成と置き換え
- 10編成:1998年1月、2000形11編成と置き換え
- 11編成:1998年2月、2000形12編成と置き換え
- 12編成:1998年8月、2000形13編成と置き換え
- 13編成:1998年8月、2000形15編成と置き換え
- 14編成:1998年10月、2000形07編成と置き換え
- 15編成:1998年11月、2000形01編成と置き換え
- 16編成:1999年5月、2000形14編成と置き換え
- 17編成:1999年6月、2000形06編成と置き換え
[編集] 改造
1997年7月に01編成の連結面に転落防止用幌の取り付けを行った。また、2006年夏に01・02編成の一部のつり革の高さを低くする改造が施された。これは8000形04編成に施されたものとほぼ同じだが、5000形はつり革の高さが変更されただけで、それ以外の改造(ワンマン運転対応など)は現時点では行われていない。
[編集] 主要諸元
- 全長:18,400mm
- 全幅:3,080mm
- 全高:3,730mm
- 自重:24.3t(Tc)、25.3t(M)、23.4t(T)
- 定員(座席):128(42)人(Tc)、143(45)人(M・T)
- 出力:150kW×4(M)
- 台車型式:川崎重工KW-112(Tc・T)、KW-111(M)
[編集] 今後
2014年までに再び増備が行われ、3000形を置き換える予定である。これにより、南北線の車両はすべて5000形に統一される事になる。
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