杉元宣
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杉 元宣(すぎ もとのぶ、? - 天正17年(1589年))は日本の戦国時代の武将。毛利氏配下。父は杉元相。妻は児玉元良の娘。
毛利氏家臣として、父と共に忠勤を励み、父が1585年に病死した後は杉氏の当主として活動していた。しかし主君である毛利輝元が元宣の妻に横恋慕した事がきっかけで彼の人生は暗転する。輝元は家臣の椙山土佐・清兵衛親子、佐世石見守らに命じて元宣の妻を奪ったのである。主君とはいえ輝元の悪行に激怒した元宣は1589年、大坂の豊臣秀吉に輝元の悪行を直訴すべく出立した。しかし事の重大さに気付いた小早川隆景は御家の大事の為、元宣を不憫に思いながらも殺害した。これにより杉氏は断絶した。