東京モノレール600形電車
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600形電車(600がたでんしゃ)は、かつて東京モノレールに在籍していた電車。
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[編集] 概要
最初の車両は1977年(昭和52年)7月に、開業以来の小型車100形・200形・300形・350形を置き換えるために登場した。先頭車の前面デザインは切妻構造にFRP製の縁取りを取り付けたいわゆる"額縁スタイル"である。500形の普通鋼製車体からアルミ合金製車体に変更され、軽量化が図られた。また、車体側面下部のスカートを大型化し、台車周辺に吸音材を設けたことにより騒音の低減が図られた。運転台は客室と完全に仕切られた密閉型となった。制御機器や台車、客室内の基本構成は500形と同様であるが、座席は扉間の2人掛け・3人掛けのクロスシートは全て2人掛けとなり、通路幅が広げられ乗客の流動性が改善された。定員は95名である。換気装置は500形までのファンデリアが製造中止になったため、ラインデリアに変更された。登場時は冷房装置は搭載されなかった。片運転台の奇数番号車と偶数番号車を背中合わせに連結したものが1ユニットであり、2~3ユニットを連結した4~6両で運転され、500形との連結も可能であった。
[編集] 製造
1977年から24両が日立製作所で製造された。
[編集] 改造
1983年(昭和58年)に冷房装置の搭載と車内の台車上に荷物置き場が設けられた。
[編集] 廃車
1000形の登場によって廃車が進み、1992年(平成4年)までに全廃された。
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