東山動物園
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東山動物園(ひがしやまどうぶつえん)は、愛知県名古屋市千種区にある市営動物園。1937年(昭和12年)3月24日に開園し、当初は「東洋一の動物園」とも呼ばれていた。
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[編集] 園内
32ヘクタールもの広大な園内には、東山植物園・東山スカイタワー、遊園地が併設されている。名物は世界のメダカ館である。またシンリンオオカミが檻でなく広大な場所で堀を設置し飼育されており、大方の動物園のオオカミは岩陰などで寝ているがここのオオカミは、走り回っている等、活発である。
[編集] 歴史
戦前から歴史のある動物園であり、1890年(明治23年)に、動物商の今泉七五郎により公開された「浪越教育動物園」を起源としている。
市立動物園としては今泉七五郎から譲渡された動物を元として1918年(大正7年)に、名古屋市立鶴舞公園付属動物園として開園したものが始まりである。このときは鶴舞公園で開園したが、大きさが手狭になったために1937年(昭和12年)、当時新設された東山公園に移転した。同時に、現在の名称である東山動物園に改名。
第二次大戦前には、ゾウ・キリン・ライオン・トラなど1000点近い動物数を誇る大動物園となる。戦中、上野動物園や天王寺動物園と同様、多くの動物が空襲によって暴れだしたら問題だということで殺された。しかし当時の園長などの努力によって、日本国内では唯一ここの2頭のゾウだけが終戦時まで生き延び、戦後になるとゾウを見ようと全国から小中学生団体が詰め掛けた(象列車の項目も参照)。
戦後には動物の数も回復。1984年(昭和59年)には、日本で初めてコアラが来日し、コアラ舎には連日の行列ができた(東京:多摩動物公園、鹿児島:平川動物公園と同時に公開)。今日でも日本で指折りの動物園の一つといえる。また、外国の動物園と姉妹都市になるなど活発な活動をしている。
- 1918年(大正7年)4月1日 前身の「名古屋市立鶴舞公園付属動物園」が開園
- 1937年(昭和12年)3月24日 東山公園内に移転し「東山動物園」が開園
- 1945年(昭和20年)1月13日 戦争により公開を停止
- 1946年(昭和21年)3月17日 営業を再開
- 1969年(昭和44年)10月17日 ロスアンゼルス動物園と姉妹動物園になる
- 1984年(昭和59年)10月25日 コアラ2匹が来日。コアラの名は「コロコロ」と「モクモク」。
- 1986年(昭和61年)4月 日本で最初にコアラの繁殖に成功。「ハッピー」(メス)が誕生。
- 1989年(平成1年)5月 東山スカイタワーが竣工
- 1996年(平成8年)9月 タロンガ動物園及びウエスタンプレーン動物園と姉妹動物園になる
[編集] 施設情報
- 開園時間
- 午前9時~午後4時30分
- 休園日
- 毎週月曜日
- 月曜日が国民の休日などの場合にはその翌日が休園日になる。また年末年始(12/29~1/1)にも休園する。
- 住所
- 名古屋市千種区東山元町3-70
[編集] 交通機関
- 名古屋市営地下鉄
- 自動車
- 東名高速道路名古屋インターチェンジより西へ約15分
- 東名阪自動車道上社インターチェンジより西へ約10分
[編集] 外部リンク
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